部下や同僚との関係がうまくいかない?その原因は『Yes but』の使いすぎかも!
こんにちは!犬好きコンサルのわんちゃんです。
2021年に独立して、広島にあるニコトモ株式会社で頑張っています。
いつもご覧いただき、本当にありがとうございます。
先日、こんな相談をいただきました。
実は、AさんとBさんには共通点がありました。それは、コミュニケーションの中で「YES but」をよく使っていたことです。
「Yes but」とは?
「Yes but」とは、相手の意見を「そうですね」といったん肯定した後で、「でも…」と否定する表現方法です。
議論を進める時に一度相手の意見を受け入れることで、自分の意見を伝えやすくする効果がありますが、使い方によっては逆効果になることもあります。
具体的な事例
事例1: 課長のケース
ある会社の管理職研修で、「部下との関係がうまくいかない」と悩む課長さんがいました。この課長さんは営業部門で優秀な成績を上げ、早くに課長に昇進しましたが、部下とのコミュニケーションでは「Yes but」を多用していました。その結果、部下のモチベーションが低下してしまったのです。
事例2: 一般社員のケース
別の会社でも同じような相談がありました。管理職ではない一般社員の方が、同僚との関係がうまくいかないと悩んでいました。この方も「Yes but」を多用する傾向があり、これが原因でコミュニケーションがうまくいっていなかったようです。
「Yes but」のデメリット5つ
1.アイデアの流れを止める
「Yes but」を使うと、会話の流れが途切れやすくなります。
たとえば、相手が新しいアイデアを提案した際に、「そうですね、でも…」と返すと、その瞬間に相手の考えが中断されます。このような応答は、相手の提案が一部否定されたと感じさせ、会話のエネルギーや活気を失わせることがあります。
特に創造的なディスカッションの場面では、アイデアの連鎖が重要です。「Yes but」によってその連鎖が断ち切られると、相手はさらに意見を出す意欲を失い、結果的に新しい発想が生まれにくくなるのです。
2.防御的な反応を引き起こす
「but」という言葉には、相手の意見を否定するニュアンスが強く含まれています。
たとえば、「あなたの意見には賛成です。でも…」と続けると、相手は「結局、私の意見は尊重されていない」と感じることが多いです。これにより、相手は自分の立場を守ろうとして防御的な態度を取るようになります。結果として、意見の食い違いが強調され、対立が生まれやすくなります。
これが続くと、チーム内での協力が難しくなり、健全な議論や意思決定に悪影響を与えることになります。
3.コミュニケーションの壁を作る
「Yes but」の表現は、相手の意見を一部だけ認めつつ、自分の意見を押し通すものです。
このようなコミュニケーションは、一見オープンな対話を装いながらも、実際には相手との間に見えない壁を作ることになります。特に上下関係のある場面では、部下や後輩が「自分の意見は十分に受け入れられていない」と感じ、意見を言うことを控えるようになるかもしれません。
こうした壁ができると、信頼に基づく率直なコミュニケーションが難しくなり、チーム全体の結束力が低下する恐れがあります。
4.ネガティブな雰囲気を生む
「Yes but」を頻繁に使用すると、職場の雰囲気が徐々にネガティブになっていく可能性があります。
たとえば、会議中に多くの人が意見を出し、そのたびに「Yes but」で応じられると、やがて意見を出すこと自体が無駄だと感じるようになります。このような雰囲気は、チームメンバーがリスクを取って新しいアイデアを提案する意欲を削ぎ、結果的に職場全体が停滞することに繋がるかもしれません。ネガティブな雰囲気はまた、ストレスや不満を引き起こし、生産性の低下にも繋がる可能性があります。
5.信頼関係を損ねる
「Yes but」を使うと、相手に「自分の意見は十分に評価されていない」と感じさせることがあります。
たとえば、「そうですね、でも…」という言い方は、一見相手の意見を尊重しているように見えますが、実際にはその意見を否定し、自分の意見を優先する形になっています。このようなやり取りが続くと、相手は次第に「自分の意見は軽視されている」と感じ、信頼感が薄れていきます。信頼関係が損なわれると、チーム内での協力や相互理解が難しくなり、結果としてチーム全体のパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
「Yes and」の活用
「Yes but」は一見合理的なアプローチのように思えるかもしれませんが、職場内で多用してしまうと、コミュニケーションを妨げ、創造性やチームワークを低下させる原因となることがあります。
代わりに、「Yes and」のように、相手の意見を全面的に受け入れつつ、自分のアイデアを加えて会話を前進させる方法も活用すると良いでしょう。
次回は、「Yes and」について紹介したいと思います。
おわりに
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