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車いすからベッドへの旅

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毎日、天井を見つめている。ベッドで横になっていると、ぼくの六畳の部屋半分と、ヘルパーさんが仮眠する隣の四畳半三分の一ほどしか視界には入らない。 かぎりなく狭い世界の中で、なにを考…
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#一人暮らし

愛着

 ここのところの日課になっている二時間ほどの外出から帰って、着替え(介護用語では「衣服の…

うちの子

 長年、働きつづけた洗濯機が動かなくなった。 説明書を探しても、整理の悪さが響いて簡単に…

ブログ開設にあたって

 ぼくは、立ったことがない。もちろん、歩いたこともないし、ましてや、走ったことなどあるは…

それぞれの気持ち

 めったに入らないヘルパーさんだった。 昨日は気持ちが乗らなくて、直接ぼくのかかわらない…

とどまる、ながれる

 いつものように、枕もとのスピーカーから唄が聞こえている。 こうして一行がはじまったので…

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 介護技術の向上をめざしてストイックな方向へ走りはじめたYくんは、わが家でも彼の代名詞だ…

あこがれ

 午前二時過ぎだった。ぼくは眠れないことに焦っていた。  今日の午後からは会議があって、リハビリの先生が設定した時間よりも大幅に長く車いすに乗らなければならないというのに、昨日は朝から眠たくて眠たくて、朝食と昼食をのぞけば、時計代わりに聴いていたラジオの競馬中継がメインレースを実況しているときも、まだウトウトしていた。  目覚めだけはすこぶる良好で、窓の外のお年寄りのあいさつを聞きながら壁かけ時計を見ると、六時三十分だった。  泊まりの宅建ヘルパーさんを起こして、オシッコを済