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続 学校に行きたくない君へ#12
こんにちは。わくわくらすです。
【わくわく+暮らす】をモットーに生きている20代社会人です。自分の好きや日常を形にしたくてnoteを始めました。
心揺さぶられる本に出会いました。
この本は不登校、引きこもりの当事者・経験者である子どもや若者が、今一番話を聞きたい人にインタビューをし、その内容をまとめたものです。
不登校の子どもは年々増加し、2018年度のデータでは最も多い中学生で3.6パーセントという数字が出ています。100人におよそ3人、つまり30~40人の一クラスに1人はいるという計算になります。
この本に出てくる著名人の言葉には何度もハッとさせられました。
私はどちらかというと、順風満帆な学校生活を送ってきました。幸せだったのでしょう。運が良かったとも言えるかもしれません。
この本を今まさに不登校やひきこもりで苦しんでいる人に勧める、というのは酷なのかもしれません。だとしたら、保護者、関係者、学校の先生などその人をサポートできる立場にある人にぜひ読んでいただきたい。
17名の著名人との対談が掲載されていますが、一人目はタレントの中川翔子さんです。
中川さんがいじめの被害者、不登校経験者だという話はどちらかというと有名だと思います。
その程度の知識しかない私ですが、中川さんの言葉には何とも言えない深みがあるのです。
まわりの大人は良かれと思って、「卒業しちゃえば楽になるから大丈夫だよ」と言ってくれました。そういう大人に当時の私は「無責任なことを言いやがって」と心の中で悪態をついていました。
子どものころは学校と家がすべての世界。大人はすぐに「それ以外がある」「その先がある」って言うけど、そんな言葉、届かなかったです。
出典:全国不登校新聞社 編 「続 学校へ行きたくない君へ」 P10
心に刺さりましたね。実は私、前職が中学校の先生だったのですが、言ったことあります。当時の私は励ましたつもりでした。
今考えるとなんて残酷な言葉でしょうか。
いつ来るかわからない❝いつか❞のために我慢しなさいと言っていたのではないか。
今苦しいのに、今救ってはくれないのか。卒業するまでこれが続くのか。
学校以外の場所なんて知らない。
子どもは保護者がいなければ、食べることも生活することも困難です。学校に行くのが子どもの仕事だなんて言われることもあります。
発した言葉と受け止める言葉は違うということを肝に命じました。
私が今している仕事は、タイミングさえ合えば、教育の道に続いていきます。
その時は、悩み苦しんでいる人の理解者になりたいと思いました。
この本は中川さん以外にも様々なバックグラウンドを持った人が現れます。
ぜひ、ご一読を。
お読みいただきありがとうございました。