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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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#村上春樹

「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
2年前
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「オタク」が「ネトウヨ」や「冷笑」に流れないために必要なこと

僕は先週、一見無関係なふたつの文章を書いた。 片方は村上春樹についてのもので、その歴史へ…

宇野常寛
3か月前
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『めくらやなぎと眠る女』と「日本」の問題

昨晩は石岡良治さん、三宅香帆さんと3 人で映画『めくらやなぎと眠る女』についての座談会を収…

宇野常寛
3か月前
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「性愛」を経由しない対幻想(のポテンシャル)と「共同体ではなくチーム」を僕が選ぶ…

今日は昨日の三宅香帆さんとのトークショーで出た話題を延長して考えてみたい。それは「対幻想…

宇野常寛
6か月前
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SNSの時代に世界にとって必要な「批評」とはどういうものか、改めて考えてみた話

今日は昨日に続いて「批評」について考えてみたい。いや、まあ「批評」という言葉を神聖化して…

宇野常寛
6か月前
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人間は「対幻想」から「自立」できるかという問題を戦後史から考える

気がつけば5月も半ばが近くなってしまった……。明後日5.15は僕たちPLANETSから三宅香帆さんの…

宇野常寛
6か月前
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村上春樹の乗り上げた暗礁から「降りる」にはーー自己ではなく世界を愛すること、そして「老い」の問題

京都大学の小島基洋氏からの誘いで、「村上春樹フォーラム」なるものに出席してきた。2022年に出版した『砂漠と異人たち』の半分は実は村上春樹論なのだけれど、それがあまり村上春樹研究では共有されていないようで、これを機会にその議論を共有したい、というありがたい申し出だった(小島さん、ありがとうございました!)。この本は自分では気に入っているのだけれど、僕の本の中ではそれほど売れた方ではなく、あまり内容についてフィードバックをもらったこともないので、余計にそう感じた。 フォーラム

『街とその不確かな壁』と「老い」の問題ーー村上春樹はなぜ「コミット」しなくなった…

村上春樹の新作長編『街とその不確かな壁』を、発売当日に電子書籍で購入してKindleで一気に読…

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宇野常寛
1年前
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『すずめの戸締まり』と「震災」の問題

「国民的作家」であることの自覚? 新海誠の新作『すずめの戸締まり』を、最速上映で見てきた…

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宇野常寛
2年前
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シン・村上春樹論(仮) #5 男のいない男たち

この『シン・村上春樹論』も今回で最終回だ。お気づきの人も多いと思うが、この春樹論は来週に…

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宇野常寛
2年前
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シン・村上春樹論(仮) #4 『騎士団長殺し』と父性の軟着陸

いつも月末に更新している『シン・村上春樹論』だけれど、この連休に公開しようと思っていた文…

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宇野常寛
2年前
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シン・村上春樹論(仮) #3 オウム真理教(的なもの)とステップファミリー(への軟着…

※本当は「「テロで社会が変えられる」という思考を定着させないために」と題した、安倍晋三元…

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宇野常寛
2年前
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シン・村上春樹論(仮) #2 | 「壁抜け」的コミットメントの可能性と限界

はじめに 先月に引き続き、村上春樹について書いていきたい。僕が10年以上前に書いた『リトル…

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宇野常寛
2年前
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シン・村上春樹論(仮) #1 | 村上RADIOと京都マラソン、そして「コミットメント」のゆくえ

はじめに このnoteの有料マガジンも、おかげさまでじわじわ購読者が増えてきたので今回からしばらく、頻度的にはあまりこの話題ばかりにならないように、でも毎月楽しみに読めるように、何回かに1回の割合で村上春樹について書いていきたい(初回なので、今回は2回分の分量をまとめて更新する)。以前このマガジンで更新した村上春樹論の続編のようなものだと思ってもらえればいいし、僕が10年以上前に書いた『リトル・ピープルの時代』の続編のようなものだと思ってもらってもいい。 近年の映画『ドラ