21歳の私がお肉を食べなくなった理由。
私は、お肉を食べない。
意図的にペスカトリアンになってからは、もうすぐで半年になる。(ペスクタリアン,ペスカタリアンとも)
ペスカトリアンとは、お肉類を一切食べないが、ベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義とは少し異なり、魚介類は食べるという食事スタイルである。
その中でも細かいルールや程度は人によって異なる場合もあるが、私自身は、野菜、魚介類、乳製品等は食べ、お肉類から作られるエキスやスープ、塊そのものは口にしないことにしている。
なぜそうなったか遡ること、17年ほど前...
物心ついたときには、「鳥さんが可哀想...」などというよくある理由であまりお肉を食べていなかったという。そういいつつも、アメリカに行く機内食で調子に乗った3歳は、大きなステーキをひとり頬張り、嘔吐した。これがお肉を食べたくなくなった1回目の時期である。
小学校に入学してからも、周りのみんなが好きだった鶏肉のからあげや、マックのハンバーガーなどは食べなかった。食べたいと思うことがなかったし、それでよかった。給食のスープによく入っていた脂身や刻まれたお肉は1番嫌いだったが、減らすか、他のものと一緒に何とか飲み込んでいた気がする。牛乳はアレルギー対応をしてもらい、中学校卒業するまで水筒持参をしていた。
それからずっと食べていないのか、と言われるとそうではない。お肉を美味しいと感じ、たくさん食べていた時期もあった。
高校生になると、お弁当になり、友達などと外食することも増えた。嫌いだと思っていたお肉がいつしか、食べられるようになり、大学生になると、焼肉やしゃぶしゃぶ、ステーキ、ハンバーガーも好きになっていた。当たり前のように食べていた。
だが、この時期でさえも食べられなかったのが加工肉である。ベーコン、ハム、サラミ、ソーセージなどの加工肉だけは本当に嫌い。苦手なのだ。ピザの上に乗っていたり、スパゲティーに混ざっていたり、原材料のお肉たちには申し訳ないが、食べることが出来なかった。これを除けば人並みに食べていたと思う。
お肉を食べない2回目の時期が来たのは大学2年生の頃である。当時受講していた講義の中で、ある一本の映画と出会ったのだ。
それが『フードインク』だ。
2008年に公開されたこの映画は、アメリカの長編ドキュメンタリーであり、食品産業に潜むさまざまな問題を撮っている。農薬、遺伝子組み換え、大量生産低コストの裏側、オーガニックフードの本来の価値について訴えている。
特に、大量生産低コストの裏側では、家畜の扱われ方、衛生環境、肉に潜む菌、それらが決して他人事ではないこと。これらが自分にとってはリアルで、過激で、ひとつひとつのシーンがショックであった。
今、目の前にある食べ物。
それが、どこの国で作られ、どのようにして作られ、
身体にどういった影響を受けた及ぼすのか。
全てを把握することは不可能でも、
無知により選択をすることもなく、ただ見た目に
そそられて、考えずに食べることは怖いことだ。
「どのような衛生環境でお肉類が処理されているか知っているか。」
「広大な土地に撒かれた農薬が男性の身体に影響を与え不妊の原因の1つになることを知っているか。」
これらは、普段の生活の中で目に見えることではない。だから、この映画を見るまで私は知らなかった。
確かに、毒そのものでない限り、一口食べても死ぬことはない。しかし、だからと言ってその食べ物が身体に与えている本当の影響を知らないのは、怖いことなのだと、私は思う。
"we are what we eat."
という言葉があるように、私たちの身体は
私たちが食べるものによって作られている。
私たちは生きている限り食べるという行為を繰り返し行う。一見無限のように思えるが、1日3食×365日。80歳まで生きるとして、87600回。
私は今21歳だから、残り約60年とすると、
私に残された食事の回数は、およそ65700回だ。
数にすると一気に有限性が増す。
これが少ないか多いかは人それぞれだが、
私はこの残された65700回の食事を大事にしたい。
ある人から言われた、**
「食べることは愛をいただくこと」**
この言葉も大事にしている。
とは言っても、日本はまだまだお肉を食べないという思考を持つ人は少ない。ベジタリアンに対応しているお店も少ない。だが、そういう人もいる。こういう考えもある。ということを知る人が増えてほしい。
もちろん食べ物の好き嫌いは個人の自由であって、お肉を食べるな!と他人に押し付けたいわけではない。
実際私も、今年になってから、ある打ち上げで周りの目を気にして、コース料理のメインであった鶏肉を食べた。けれど、その日の深夜に身体が拒否反応を起こしたのか、夜中に吐いてしまい、眠れなかった。
これがお肉を食べない3回目の時期のはじまり。
『あぁ、やっぱり自分の身体はお肉を求めていない』合っていないと思ったのだ。
「身体に良くない。」「動物が可哀想。」そういう意識もあるが、「食べたくないから食べない。」それでいいのだ。と腑に落ちて、そう思えた。
それから仲の良い友達や、誰かと食事を行く時には事前にお肉を食べられないことを伝えるようになった。お店を自分で提案することも増え、ベジタリアンに対応しているお店や、食材にこだわるお店をよく調べるようになった。目の前にある食事に対してより感謝をし、より美味しいと噛みしめられるようになった。
お肉を食べないという引き算の行為であるが、
自分にとってはプラスのことばかりであった。
これからいつまでそれが続くのか。また向き合い方が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。今はわからないが、今の自分が1番納得する方法で。我慢することなく、心身ともに健康でいられるように食事というものと向き合っていたい。
p.s
よく、友達や知り合いにお肉を食べないと言うと「お肉食べずに何を食べるの!?」と尋ねられることが多いが、特に食べ物に困ったことはない。笑
私が普段どんなものをどのようにして食べているのか、食べてからどんな風に変わったかについては、
また今度!✨
もし、自分の食事スタイルや気をつけていること、
何かあればぜひコメントで教えてください😚
わこのひとりごとは絶賛、毎日投稿継続中です。
少しでも多くの人の心の空が晴れやかになることを目標に頑張っております。もし、よろしければフォローサポート機能での応援をよろしくお願い致します。