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【キネマ救急箱#10】ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 〜呪文がいる時といらない時の差って何なの?〜

こんにちは。
ニク・ジャガスです。

先日、シリーズ第3作目『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の予告編が解禁になりましたね。

マッツ版のグリンデルバルド、激シブ〜〜〜!
ダンブルドアよりプロフェッサー感が出てない?大丈夫?笑

ジョニデ見るとさ、彼の私生活に思いを巡らしちゃうもんね…。
色々と早く落ち着ちついたらいいね。

実はファンタビシリーズについては、1作目しか見たことがなかったんです。
私の中で勝手に、Wizarding Worldがハリー・ポッターで燃え尽きてしまった感があって。

こんなこと言うと、ガチタリアンの皆様に「クルーシオ!」と唱えられてしまいますね。ごめんなさい。
※ガチタリアン→ガチのポッタリアン
※クルーシオ→「苦しめ!」の呪文

今回、4月に新作が公開されるにあたり、「いっちょ見とくか…」とアマプラをポチッてきました。

いや〜、非常に見応えがありました!

先日の『キングスマン:ファースト・エージェント』もそうですが、ハリウッドの美術担当どうなってるの?
荘厳な世界観に飲み込まれて、閉じ込められるかと思ったわ。

私はWizarding Worldに詳しくないため、今回は薄口の映画感想文になるかと思います。
ガチタリアンの方、是非とも知見をお借りして補足いただければと思います。。

※以下、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のネタバレを含みます。



エディ・レッドメインという好感度のカタマリ

全5部作を予定しているというファンタビ・シリーズ。
その主役を担うのはエディ・レッドメイン。

こんな顔して、40歳なんて…?魔法…?

「ハリー・ポッター」シリーズは、主人公ハリー役にダニエル・ラドクリフ、サブメインにエマ・ワトソンとルパート・グリントがいて三位一体なところがありました。

物語の舞台も、基本はホグワーツ魔法魔術学校。
ティーン達が学校生活を経て大人になる、という誰しもの郷愁感を誘うテーマで、3人と一緒に歳をとることを楽しんだ観客も多いでしょう。

一方、ファンタビはというと。
物語の舞台は第1作目でイギリス→アメリカに飛び出し、第2作目でフランスに移ります。

フランスの魔法省が出てきたり、東洋系のナギニが登場したりと、その世界観は広がりを見せています。

個人的には、日本が描かれるのも近いのでは?と思っています。
これからは、各国のポッタリアンを巡礼していく旅になるんじゃないかな〜と。
(原作を読んでおらず、勝手な推測ですみません)

また、俳優陣もTHE・大人という顔ぶれが揃います。
児童文学から始まった「ハリー・ポッター」シリーズとは異なり、ファンタビは大人のためのシリーズとも言えるかもしれません。

そんな壮大なシリーズをたった一人のメインとして、エディ・レッドメインが務めています。
(ちょっと韻踏んじゃった?)

コミュニケーションが不得意で、ただ動物を愛する心優しい男…というのが、何となく求心力に欠ける気がして、いつも主人公として弱く感じちゃうんですよね。

そんなに動物も使ってないように思うし、ティナに対してもハッキリしないし…。

ただ役柄とは違ってプロモーション活動では、何故か常にハイなエディが嫌いではないです。


小さなツッコミどころ

私があまりWizarding Worldを理解できてないからゴメンなさい。。
僭越ながらプチ・ツッコミを…。

呪文使うところと使わないところの違いって何…?
虫をバリアできる魔法があるのに、雨の日は傘ささないとダメなん…?
最も偉大な魔法使いが、大事な物そんな簡単にスられる…?

あまりにも世界観が大きくなりすぎたのか、小姑のように小さな矛盾をつきたくなってしまいました。笑

最新CGを多用しているのも見応えがあって好きなんですけど、ちょっぴりリアル感が欠けてしまうと思うんですよね。

例えば、一瞬映ったホグワーツ大広間にある膨大な数の蝋燭。
あれは「ハリー・ポッターと賢者の石」では実際に蝋燭を天井から吊り下げて撮影したそうです。
よく吊り下げ紐が燃えて、蝋燭が落ちてきたとか。

今ではデジタル技術がすごく進歩してますしね。
2秒くらいしか映らないシーンなので合理的とは分かっていますが…。

ただ、パリにある銅像が隠し扉になってたり、広場の中心がフランス魔法省への入り口になってたりとかは、やっぱり興奮しましたね!

心の闇を持つ二人が、それぞれ下した決断

グリンデルバルドは人間の心の闇に踏み入り、意志を操ることを得意とします。
今回、彼に操られた結果、異なる決断をした二人の女性がいます。

一人は、リタ・レストレンジ。
ラストネームから勝手にグリンデルバルド側に付くものだと思ってました。
彼女は生涯を通して孤独と自己嫌悪に苛まれた女性だったんですね。

涙ながらに家系図を見せるシーンが胸を打ちました。
女性は花で描かれる。それは美しいけれども存在を認められない証拠。

ラスト、自分を犠牲にしてもスキャマンダー兄妹を守ったリタ。
「愛してる」は誰に向かって発したんでしょうか。

もう一人は、クイニー・ゴールドスタイン。
優れた開心術をもち、人間関係を曇らせることもしばしば。

そんな彼女が愛してやまないのが、なんとマグルであるジェイコブ。
しかし、魔法使いとマグルが結婚することは重罪であり、叶わない夢であることが描かれます。

ジェイコブと些細な言い争いで仲違いしてしまったクイニー。
一人で街を彷徨っていたところ、知らないうちにグリンデルバルドの拠点に案内されます。

愛するジェイコブと堂々と結婚し、マグルとの結婚を世に広めていく役割こそクイニーの使命だ。
そうグリンデルバルドにそそのかされ、彼女は闇の陣営に加わってしまうのでした。

リタとクイニー。
二人ともグリンデルバルドに心の闇を突かれましたが、一人は他者の為、もう一人は自分の為に決断をしました。

この対照的な決断は共に、彼女らを愛した人々の心に深い悲しみをもたらし、次の作品に繋がる形となります。

「寄せ集めのチーム」という言葉は、どんな作品の期待値も上げますね!!


もう一回、賢者の石から10作品通して見てみないと、かなり設定を忘れてるな〜と反省しました。

ニコラス・フラメルはもっと牛乳飲んでカルシウム摂らなきゃね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊


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