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【映画館の思い出】他人の後頭部を回想しながら、映画鑑賞の多様化について思い耽る
こんにちは。
ニク・ジャガスです😊
先日、映画『355』を劇場で見た時のこと。
主人公たちが激しい銃撃戦を繰り広げていたシーンでした。
ガタガタガタガタ…
突然、自分の座っている椅子が小刻みに揺れ始めたのです。
「なんだ!地震か!?」と慌てたのも束の間、スクリーンの入口横に4DX用の荷物置きロッカーがあったことを思い出しました。
「隣が4DXか…おこぼれ貰っちゃって申し訳ないな」とか思いつつシンクロする時間を楽しんでいると、ある事がふと頭をよぎりました。
「映画鑑賞」の定義って曖昧だよなと。
4DX、IMAXレーザー、Dolbyシネマ等々いろんな上映規格とか、興行会社がプロデュースしている音響システムとか。
はたまた数百人収容できるスクリーンもあれば、一番後ろに座っても最前列の人のため息まで聞こえるような小さなスクリーンだってある。
突き詰めれば、シートの座りごごちや、隣に座る人(!)が鑑賞体験を左右こともある。
昨年、『ブラック・ウィドウ』を映画館で見た時。
座席の傾斜が緩やかなミニシアターで、前の人の頭が字幕を全隠しする席に当たってしまい、腰から上を真横に倒して「卍」のような体勢で2時間近く鑑賞しました。
別シアターで再チャレンジすると、心に余裕ができたのか物語の印象も結構変わりましたね。笑
ここ数年ステイホームも手伝って、劇場以外で映画をみることも爆発的に増えました。
Blu-rayだったり、動画配信サービスだったり
端末で言えば、テレビ、タブレット、スマホなどなど、組み合わせは多岐にわたります。
同じ作品を見たとしても、画面の大小で印象に差が出るし、基本的に生活音に包まれた中での鑑賞体験だと映画だけに集中するのは難しい。
スマホがピコン!となれば一旦停止する人もいるだろうし、料理をしながらBGM代わりに見る人だってきっといる。
何が正しいとかは全然無い。
現代においては、どれも「映画体験」という定義に当てはまるし、映画ビジネスとして成り立つ立派なチャネルですし。
ただ、鑑賞者がどの方法を選択するかで、製作者の意図とはまた違う伝わり方、印象になるんだろうな、とは考えたりします。
なので映画を完成させる最後のピースは、我々が握っていると思ってます。
責任重大だなぁ。
ミニシアターで『ブラック・ウィドウ』と他人の後頭部を2時間見つめたことを
思い出しながら、投稿でした。
ここまでお付き合いくださって、ありがとうございました😊