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思い出を引き出す器

朝日焼の抹茶碗。 上から見たら四角ですが、下から見たら円い。 私の小さな手にもすっぽり収まるサイズ感も好き。 朝日焼の窯元は、よくお散歩に行く宇治川沿いにあります。 社会人になった頃、そこで開かれていた陶芸教室の参加費を母にプレゼントしたことがあります。 お茶碗をプレゼントするより、駅から窯元までの道を歩き、土を触り、ろくろをまわす体験の方がいいな、と思ったのでしょう。 若かった私、粋なこと考えてたんだなぁ。 いつの間にやら、その頃の母の年と

    • 『テーブルd茶道〜大人編』で思ったこと

      自分で点てられるようになる茶道 〜一服のお茶からはじまる幸せな時間〜 の、はじめの第一歩を。 またまた開催しました。 1月中はお正月のしつらえで、と言う予定でしたが、お二人が2度目の参加だったこともあり、お正月を感じつつ、春を待つ"気持ちで準備しました。 禅語は、1月の『テーブルde茶道〜親子編』と同じ "萬物生光輝"。 すべてのものが光り輝いている。 新たな気持ちで向かい合うとき、すべてのものは輝いてみえる! でも、物事を輝かせるのは自分自身。 一年の始まりのとき

      • 椿の器から

        私が住む八幡市にある松花堂庭園では、毎年春休みに「松花堂つばき展」が開かれます。 こんなにたくさんの品種があるのか、と驚かされます。 たくさんの品種が開発されたのには、茶道も大きく関わっているそうです。 今でも、ツバキは冬の茶花として大変重宝されていますが、千利休の時代から始まっているそうです。 千利休には武士の弟子がたくさんいましたが、茶道に通じた大名たちの国許で、多くの園芸品種が生み出されたのだとか。 古田織部→出雲ツバキ 高山右

        • 「非日常体験」で負の感情をリセットする

          置きっぱなしになっていた雑誌を出してきて読んでいたら、朝からお抹茶が飲みたくなりました。 インスタで見えてきた! おうちで お茶を楽しむ 5つの基本とは? という特集を見つけました。 これこれ! まさに私が好きで、みなさんにおすすめしている茶道は、これです。 「茶の湯とはただ湯をわかし茶を点ててのむばかりなること知るべし」 は千利休の言葉。 家でいただくお茶を心豊かに楽しむコツが写真とともに紹介されていますよ。 話は前後しますが、朝

        思い出を引き出す器

          一期一会の出会いを

          第2回目のテーブルde茶道〜大人編 自宅にて開催しました。 親子でテーブル茶道もいいですが、大人だけのテーブル茶道もまた違った趣きがありますね。 今日集まったのは、初対面のようなそうでないような、そんなご縁を感じるメンバーでした。 と言うことで、私が準備した茶道の言葉は、 『一期一会』 四字熟語としてお馴染みです。 実はこの言葉、茶道の心得として千利休が残したことばが起源ですが、『一期一会』と言う表現を使ったのは井伊直弼なん

          一期一会の出会いを

          こんなときだから、よく考えて、慎重に。

          第2回の親子で楽しむ『テーブルde茶道』開催しました。 今回は、テーブル茶道だけでなく、練り切り和菓子作りにもチャレンジ! …でもね、コロナウィルスは猛威を振るい、感染者数急拡大。 このまま実施していいものやら、どうやら。 そんな真っ最中の実施だったので、趣向(テーマ)を少し変えて、 『健康とコロナ収束を願うお正月』 としました。 掛け軸は、『松竹梅高砂』 おじいちゃん、おばあちゃんが2人仲良くお散歩しています。 みんなのおじいちゃん、おばあちゃん、ま

          こんなときだから、よく考えて、慎重に。

          テーブルスタイル茶道の教室で、私が大切にしていること

          私のテーブルde茶道(テーブルスタイル茶道教室)では、どんなことを大切にしているのか? を3つのコースにわけてまとめてみました。 こんな感じです。 ↓ ↓↓ 《体験レッスン》茶道はじめの第一歩です。 ・お抹茶のいただき方 ・お菓子のいただき方 ・懐紙の使い方 ・拝見の仕方 などを体験しながら学びます。 お茶を飲みながらの茶話会(コミュニケーションタイム)も楽しみましょう。 お茶にまつわるお話 茶道を通じて学ぶ日本文化や歴史 禅語か

          テーブルスタイル茶道の教室で、私が大切にしていること

          ありのままでいい

          どうして茶道のことが好きになったのだろう? 考えてみました。 日本の伝統文化を学べるから? 奥が深いから? お抹茶が好きだから? 和菓子が美味しいから? それはそうなんだけれど、一番は、心が静まるからなのかもしれません。 お点前をする空間、流れる時間は、とても静かでゆったりしています。 無心になるのが苦手な私は、よそ事を考えたり、手順を間違えないようにしようと余計なことを考えたり。 けれども、抹茶碗に手を添え、茶筅を手に、お茶を点てていると不思議と心が穏やかになっ

          ありのままでいい

          こっそりと胸に秘めている将来の夢〜伝える側の人になりませんか?

          こっそりといいながら、こんな風に書いたら" 、"どこがこっそりやねん!"と突っ込まれそうですが…。 実は、私には10年くらい前から胸にこっそり秘めている将来の夢がありました。 将来は、とんかちさんみたいになりたい! この年で"将来"と言うのは、リタイヤしてからの夢です。 ウェイク(主宰している子どもの教室)も、年が明けたら21年目に突入します。 スタートしたとき7歳だった娘は来年には28歳に。 33歳だった私は、…。 お勤めしていたら、60歳だったり65歳だったりで

          こっそりと胸に秘めている将来の夢〜伝える側の人になりませんか?

          日常の中にある一期一会を大切に

          子どもの教室を運営しています。 もうすぐ21年目になります。 塾のような、そうでないような。 勉強もするし、 アートもするし、 ワークショップもするし、 たくさん遊ぶし、 一言では表現するのは難しいような、そんな教室です。 (ホームページはこちらです。) 子ども達との時間はもちろんですが、お父さんやお母さん方とお話をすることも多く、子ども達が卒業となると、親御さんとのお別れも寂しくなります。 また、いつかどこかでお会いしたいな、そんな気持ちで見送ります。 中には、私と同

          日常の中にある一期一会を大切に

          テーブルスタイル茶道について

          《テーブルスタイル茶道ってどんなもの?》 テーブルスタイル茶道が従来の茶道と大きく異なるところは、正座をしないでテーブルで行うところです。 表千家では略点前(りゃくてまえ)、お盆点(おぼんだて)、裏千家では盆略点前(ぼんりゃくてまえ)、武者小路千家では略盆点前(りゃくぼんてまえ)と言われているお点前を畳の上ではなく、テーブルで。 釜ではなく、ポットを使うので、どこでもお茶室になるのです。 家族団欒の場である食卓で 休憩時間に職場のテーブルで ピクニックの途中のレジャーシ

          テーブルスタイル茶道について

          テーブルde茶道〜大人編、開催します。

          先日の 親子でリフレッシュティータイム テーブルde茶道 〜あわてんぼうのクリスマス をSNSで見てくださった方から、 『テーブルde茶道〜大人編』も開いてください! と言っていただきました。 私も開きたいなぁと思っていたので、その場で宣言。 1月になったら、大人編やりますね! "楽しい"を感じたい人、 "楽しい"を伝える側にになりたい人。 ご一緒にいかがですか? とと綴った思いが伝わったのかな。 とっても嬉しいです。 〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜☆ 自分で点てら

          テーブルde茶道〜大人編、開催します。

          ホームページに掲載していただきました。

          テーブルスタイル茶道の認定講師の一人として、『テーブルスタイル茶道 椿の会』のホームページに掲載されました。 子どもの先生歴は、人生の半分以上になりますが、茶道講師歴は、生まれたばかりのひよっこ。 掲載は任意だったのですが、これからゆっくり長く続けていきたいな、と言う気持ちを込めて…。 〜〜〜〜〜〜〜 一番いい写真を と探してみましたがこの一年は、お出かけもしていないし、着物を着ることもなかったし。 一人で写っている写真は、普段着の写真すらありません。 その前は、人

          ホームページに掲載していただきました。

          なぜ、テーブルde茶道なの?

          くも膜下出血から1年。 定期検診の際、主治医から "経過良好、もう大丈夫!" の花丸をいただいたときに心に決めました。 これは、そのときに、教室のみなさんへと届けた文章です。 〜〜〜☆〜〜〜☆〜〜〜☆〜〜〜☆〜〜〜 私が倒れたのは、大きなお茶会でお茶を点てる大役を務めることになっていた朝でした。 ちょうど忙しくしていた時期で、思うように練習できていなかったこともあり、本当はこの日を迎えるのが嫌で、すごく負担に感じていました。 前日の夜は、緊張からか、なかなか寝付けず、

          なぜ、テーブルde茶道なの?

          こんなお茶会も、 こんなクリスマス会も、 他にないね。

          参加者からいただいた言葉です。 よかったです。 当日の様子は、ブログに詳しく記しましたので、よかったらご覧になってみてくださいね。 茶道と言うと、すごくハードルが高くて、日常生活からかけ離れたところにある印象がありますよね。 私もそうでした。 観光地などでお抹茶を飲んだり、お茶を点てる体験はできても、継続してお稽古をするとなるとそう簡単ではありません。 大人でもそうなんですから、それが子どもの習い事となるともっとハードルは高くなり、優先順位は下がっていきます。 すご

          こんなお茶会も、 こんなクリスマス会も、 他にないね。

          お茶会のように心を込めて

          親子でリフレッシュティータイム♪  〜テーブルde茶道〜 ☆あわてんぼうのクリスマス☆ 親子茶道体験教室ですが、 クリスマス会のようでもあり、 ワークショップのようでもあり、 そして、お茶会のようでもあります。 参加してくれるみなさんの顔を思い浮かべながら、会場の準備。 いつもの教室がお茶室に模様替え。 ソーシャルディスタンスを考えて、何度も机を並び替えてみたり。 みんなの顔が見えるようにツリーの場所を移動させてみたり。 大変かと言えばそうでもなく、 どうしたらいいか

          お茶会のように心を込めて