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煎茶の世界

p8 煎茶道黄檗売茶流


美しい茶碗と急須、優雅な動きでお茶を淹れる煎茶道。


江戸時代、隠元禅師が中国の生活様式を日本に紹介し、
釜炒り製煎茶を急須で飲む喫茶法を伝えました。

そして黄檗宗に受け継がれ、孫弟子の月海元昭によって
煎茶道に昇華されました。

18世紀になると月海元昭は「高遊外」と号し京都で
人々に煎茶を売り「売茶翁」と呼ばれました。

全国の煎茶道の流派が加盟して活動する唯一の全国組織である
全日本煎茶道連盟の事務局は京都の黄檗山萬福寺に置かれ、
会長は萬福寺の管長が兼務することが慣わしとなっています。

今号では、煎茶道の奥深い世界を伝えるとともに中国との交流やさまざまな独自の取り組みをされている、全日本煎茶道連盟所属の名の家元にご登場いただき、煎茶道を彩る茶道具にもふれながら煎茶の世界をのぞいてみましょう。


(この記事は2020年1月15日発行の雜誌「和華」に掲載されました)

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