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他者からの評価を恐れてものごとをできないのはなぜ? ~自己肯定感の低さと仮想的有能感~

はろーこんばんわ。
わたしです。

先日友人が、
こんなことを言ってました。

呪いの声が強まってきた。
なんとか耐えた。

神☆絵師

ちょっと詩的な表現ですよね。
翻訳すると、
自身のマイナスの声、
絵をあげても悪い結果になるぞ。
そういう声に負けそうになった。

そういう声が聞こえること、
みなさんにもありますよね。

今回はなぜその声がするのか。
これについて、
考えていきましょう。

それでは、概要から。

物事を評価されるのを恐れる。
なにかしようとすると、
マイナスの心の声が聞こえる。
そのせいで行動ができない。

その原因は、
自己肯定感の低さ。

自己評価の低さから、
自身の行いの結果に良いイメージが持てず、
また他者からの評価を必要以上に恐れる。

誰かから評価を得られなかったり、
悪口を言われると、
例え善い行いや、
実際には価値があるものでも
価値がないように思えてしまう。

これを克服するために、
成功体験を重ねて
自己肯定感を付けていこう。

1.マイナスの心の声が聞こえて物事をができない人

冒頭に書いたように、
マイナスの声がして
そのせいで物事ができない人。

わたしは結構、
見たことがあります。

ゲームのランク戦が出来ず、
ずっとアンレートだけをする人。

noteのコメントで長文を書くのに、
記事は書けない人。

絵を書こうとしても、
どうせ上達しないからとできない。
上手な絵を描いても、
SNSにはいいねがつかなかったときを
考えてしまってあげられない人。

こういった人たちは、
自身のマイナスの声に負けて、
そういった物事を行えません。

彼らはなぜ、
物事を行うときに
マイナスの心の声がするのでしょう?

2.自己肯定感と仮想的有能感

マイナスの心の声がする理由。

それは、
自己肯定感が低いから。

自己肯定感という言葉、
ぱっと聞いて大体意味はわかりますけど、
定義を一応貼っておきましょう。

https://shukutoku.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1551&item_no=1&page_id=13&block_id=21

結構バラけてるみたいです。
だいたいの共通する意味では、
自分自身を受容し、
肯定できる気持ちが強いかどうか。
というところでしょうか。

さて、
この自己肯定感が低いと、
どういったことが起こるのか。

だいたい想像はつきますね。

自分に自信が持てない。
だから、
自分の行いに対しても自信が持てない。

そのせいで、
物事の良い、悪いは
他者からの評価が基準となってしまいます。

あの人が良いといったから。
あの人は悪いといったから。
みんながそういったから。

そうなると、
他者から悪いと言われたら、
それは悪いことになってしまう。

他人から無視をされたら、
それは価値がないことになってしまう。

ゲームのランクが低いことは悪い。
頭が悪くてケーキがキレない。

noteの記事でいいねがつかなかったら、
駄記事で価値がない。

いいねがつかなかった絵は、
価値がないし下手くそ。

そう思えてしまいます。

だから、
1で上げた人たちは、
そういった他者からの悪い評価をされて、
自分の行いに価値がないとされたくない。
自分が馬鹿だとされたくない。
そのせいで物事を行うことができません。

気持ちはなんとなくわかりますよね。

更に言ってしまうと、
こういった自己肯定感の低い人は、
往々にして仮想的有能感が高いです。

近年指摘されている青年期の動機づけの低さやネガティブな感情表出の問題の背景にあると考えられているパーソナリティの発達要因の1つに仮想的有能感がある.これは,「自己の直接的にポジティブな経験に関係なく,他者の能力を批判的に評価・軽視する傾向に付随して習慣的に生じる有能さの感覚」と定義されるものである
~~
より典型的な仮想的有能感を持つ個人を抽出するために,他者軽視の傾向と自尊感情との組み合わせによる有能感の類型化が速水ら3,11)によって提唱されている.それには,他者軽視が低く自尊感情も低い「萎縮型」,他者軽視が低く自尊感情の高い「自尊型」,他者軽視が高く自尊感情が低い「仮想型」,他者軽視と自尊感情がともに高い「全能型」の4類型が含まれる.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/27/2/27_147/_article/-char/ja/

他人の評価が絶対の基準になると、
その評価を知らない、
または知っているのに、
馬鹿にされることをする人。
また、
他人に低く評価される人。
こういった人を見下します。

逆に言えば、
自分がそういった人たちを
見下しているからこそ、
他人の評価を恐れて
行動ができないとも言えます。

行動ができないから、
見下して有能感を得る。

見下して有能感を得ているから、
自身はそうなりそうなことができない。

先程の人たちで言えば、

アンレート専は、
ランクを回してるのに
レートが低い人を馬鹿にする。

だから、
自分はランクを回せません。

noteコメント欄で長文の文句を書く人。

だから、
自分は文句を付けられるのを恐れて、
一行だけしか記事を書けません。

SNSでいいねがつかないような下手な絵、
流行りの絵を描いていいねを得ようとする、
他者を承認欲求モンスターと馬鹿にする人。

だからこそ、
自身は絵を描けないし、
描いてもSNSでそう思われると思ってしまい、
あげることができません。

そんな自己肯定感が低く、
仮想的有能感が高い人たち。

そういった人たちが、
物事を恐れずにできるようにするには、
どうするのがよいでしょうか。

3.成功体験と自己受容

まず、
仮想的有能感の払拭について。

論文にはこういった記述があります。

萎縮 型は目標設定に困難さを抱えているため,指導者がスモー ルステップによる目標管理を行い,失敗体験を減少させ, 自尊心を高めていく必要があるだろう.全能型は競争に勝つことによる優越性を追求しがちであるため,ボラン ティア体験などを通して,自分のためだけではなく,誰かのために学ぶことの重要性を認識する機会を提供する 必要がある.このような機会は自己への高い関心がある 仮想型にも有効であると考えられる.仮想型は有能でありたいという欲求が満たされていない状態にあるが,努力をせずに自己評価を高めたいという欲求がある.その ため,先の萎縮型の支援に加えて,指導者は課題に取り組む際の行動と結果の随伴性を明確にし,学生自身の行動が,ある成果や結果をもたらすという期待を高める必 要がある.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/27/2/27_147/_article/-char/ja/

要は成功体験を重ねて、
自身の行動に対して良い結果が得られると
思えるようにすること。

また、
他者への貢献により、
他者軽視の観念をなくすこと。

これらが得られれば良さそうです。

自己肯定感を高めるには、
これもまた成功体験を重ねて、
自信を付けること。

また、
自分自身の長所、
短所どちらも肯定して
受け入れられるようにすること。

これらが必要となります。

時に失敗したりしても、
自分は馬鹿でダメな人間なんだ。
そう思わないようにできないと、
成功体験があったとしても
失敗したときや、
他者からの評価が芳しくなかったとき。
傷ついてしまいますからね。

では、
具体的な方法ですが、

・自分がやりたいと思っていることで、
簡単にできることを一つ目標にする。
そしてそれを毎日行う。
簡単さは、
かける時間で決めると良いでしょう。

・そして、それの自己評価を行う。
良いところと、
次は頑張りたいところを評価する。

・簡単にできるようになってきたら、
少し工夫をしてみる。
また、インターネットに上げて、
他者からの評価をもらう。

こういった方法が良いと、
わたしは思います。

スモールステップ、
それによる成功体験、
そして自己評価によって、
他者からの評価に左右されない軸を作る。

また、
インターネットで見てもらうことで、
他人から感謝をされたり、
褒めてもらえたりします。

これもまた、
成功体験に繋がり、
他者への貢献、
他者軽視を軽減することに繋がるでしょう。

ただし、
自己評価と肯定感がないと、
ダメージを受ける可能性があります。

ですので、
自己評価をすることが大事。

なんでも褒めてくれる友人がいたりすると、
それを軽減できてよいでしょう。

続けていくと、
上達していくことがわかるし、
インターネットからの評価も良くなる。
そうなってきたらプラスのループです。

わたしのnoteもそんな感じ。
時間書けてないですし、
良い評価をもらえたりする。
やればやるほど、
良い気分になります。

あ、
あと気分がのらないときは、
手を抜いたり、
サボるのも良いです。

たまには息抜きも重要。

長くなってしまったので、
このあたりで〆ます。

それではまた。