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禍福に一喜一憂していても仕方ない #127 万事塞翁が馬

目先の出来事に一喜一憂ばかりしていても仕方がありません。

中国の古い書物である淮南子(えなんじ)の中に人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)という格言があります。

昔、中国の北辺の辺境の塞(とりで)の辺りに老人が住んでいました。

ある日、老人の飼っていた馬が逃げてしまいます。
この地の馬の価値は高いことから、周囲が同情したのだそうです。
しかし、老人は、動じず、「これが福を招かないとも限らないよ。」と言います。

後日、その逃げた馬は、別の価値の高い馬を連れて帰って来ます。
それを見た周囲は、称讃したのだそうです。
しかし、老人は、動じず、「これが禍を招かないとも限らないよ。」と言います。

その後、その馬に乗っていた老人の子が落ちて脚を折ってしまいます。

しかし、怪我のため間もなく起きた戦争に徴兵されることなく命が助かります。

この様に、この世の禍福は表裏をなしていて、何が禍のもとになり、何が福をもたらすかわかりません。

正に、 禍福は糾える縄の如しです。
つまり、災禍と幸福とは糾った(縒り合わせた)縄のように表裏一体であり、一時の出来事に、一喜一憂していても仕方がないという意味です。

出雲大社の日本一の大注連縄

運が良いとか、悪いとか、人は時々口にします。
しかし、それも因果応報です。
まずは、やるべきことを、やったのかです。
結局は、これまでの行為に応じた今があるのです。

つまり、自分の選択なのだと受け入れることが大切です。
結果、良いも悪いも長い目で見たら均く訪れると割り切ることも大切です。

日々の大切な習慣として大切なのは、その事象を運ではなく、現実として、受け入れること。
その上で、禍ならば、福を招くために改善すす。
福ならば、それが継続できる様に取り組むことです。

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