疾病予防施設でのサービス
これはまず一つ目に
運営方法については、次に掲げる要件を満たすこと。
イ 成人病その他の疾病にかかっている者及び血圧の高い者、高齢者その他の疾病予防の必要性が高い者に対し、適切な保健指導及び運動指導を行う施設として運営されること。
とあります。
ここでいう「成人病」は現在は生活習慣病と言われるようになりました。
これをまずは純粋に守ろうとすると、健康で運動好きな人たちを対象とするのではなく、メタボ、生活習慣病、ロコモ、フレイル等の何らかの健康課題を抱えている人をまずは対象として保健指導および健康指導を主要サービスとして提供し、運営に当たることを念頭に置くことが必要でしょう。
メディカルフィットネスの中には民間クラブさんに寄せているところも結構あります。
民間クラブさんの主対象は「健康な人の健康づくり」です。
それはもちろん否定しませんが、少ないパイを奪い合っているように私には見えます。
なにせ日本のフィットネス参加者はヒトケタ%と言われており、それほど大きく増加している感はありません。
私達が本来目を向けるべきは、その反対側にいる人たちだと思うのです。
「フィットネスクラブに通ったけど、続かなかった」
「通おうと思ったけど持病があって申し込めなかった」
「行ってみたけど思ったような指導が受けられなかった」
運動好きな人たちに対して運動できる場を提供するだけなら、24時間ジムで良いわけです。
スタッフもほぼ不要、セキュリティと衛生管理、機材管理等の設備的なマネジメントが為されればある程度運営していけます。
「メディカルフィットネス」となると、もう少し顧客の方々と向き合う時間を増やして、相手のニーズを解決するためのサービスの方が親和性が高いです。
大事なことは、地域の中にいる生活習慣病やロコモなどで困っている、どうにかしたいと思っている人たちがいて、その人たちが日常生活を含めてよりよい身体の管理が出来るようになるためのサポートをすること、指導をすることだと思うのですが。
それを実現するためのサービスを具体的に構築していく必要があります。