見出し画像

感染対策と事業継続の両立

人が集まる現場を運営している方にとっては、これを徹底して両立を図る事の難しさを感じておられる方も多いことでしょう。

人と人にリアルで価値を提供していたわけですから、その接点を断絶させようとするこの情勢はなかなか厳しい現実でもあると言えます。

現在の社会の状態(感染対策関連)における課題を少し整理してみます。

まず、スタッフの問題。

これはスタッフ個人の問題と、スタッフ間の問題とがあります。

スタッフ個人では適切な体調管理、人込みを避けるなどの行動管理、手指消毒やマスク着用などの衛生管理があるでしょう。

体調管理については、すでにこれまでも述べてきた通りで、日々の生活習慣を乱さないことが健康状態の維持や、体調の良化につながっていきます。見方を変えれば、今の現状は、健康のための生活習慣を整える良い機会と言えるのかもしれません。

事業運営においては、スタッフが発熱してしまった場合にどうするか?

一定の基準は作ってあると思いますが、それを下回っている場合にはどうしますか。

例えば熱があるけど37.5度以下回っている場合などというケースでは判断が難しいこともあるでしょう。

が、実際に起こりうるし、私達の現場でも悩み迷いながら、検討しています。

ここには一定の基準をそれぞれの現場で根拠を持って設定することが、現場をより安全に運営するにあたって必要だと思います。

組織的な感染対策は、病院では基本的に委員会組織があったり、感染管理の認定資格をお持ちの看護師さんや、感染症の専門医の先生がいらっしゃったりする場合があるので、その組織体で守り方を決め、実行をマネジメントしていくことが必要です。

これまでに経過や治療方法や予後、守り方などのノウハウが蓄積されている感染症であれば、予測が立つ分対策もしやすいのかもしれませんが、現在の社会情勢のような場合には想定以上に想定しておく必要があります。

それは基本を守りながらも、現場の実情に合わせて組織の決め事として守ることなのかもれしれません。

ここに事業継続とのバランスをいかにして取っていくかの難しさを感じています。感染対策側に傾倒すれば、利用者さん、顧客への提供価値を直近で低減させてしまいます。

反面、今まで通り側に寄ろうとすれば、市場、社会から敬遠される。「しっかりやりつつ価値提供」という状態にどうやって到達するか。

今は守りをしっかりとしなければいけないフェーズですから、まずはしっかりと感染予防策を実行することが優先にならざるを得ません。

しっかりとやったうえで価値提供を高める対策を講じることで、地域や利用者さんの信頼も変化していくことでしょう。

ジャンプできるように変化していくこと。

事業者に手腕が求められている時代だと感じています。

よろしければサポートをお願い致します! 健康と医療と事業の3面から有益な発信に努めていきます!