見出し画像

詩/知らない君

僕の知らない君の心

古い時計の針の音

カチカチ鳴ってる電話の向こう

僕と君との歩幅の差

悲しいくらいにひらいてる

涙が出てきて

洪水になれば

歩幅もなにも埋まるのに

涙は出ないの

一滴も

愛してるって言ったって

声も届かない様な

距離が開いてしまったのなら

もう一度君のところまで

駆け足で戻って抱きしめる

だから

君にあげたリングの中に

僕と君とを閉じ込めて

二人でゆっくり

話しをしよう

なんでもいいから

話しをしよう

知らない君に

逢える様に

時計の針も聴こえない程に

ずっとずっと

話しをしようよ

いいなと思ったら応援しよう!