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渡辺 杜太朗
2024年11月24日 22:22
私は地べたを這いつくばって自由の海に辿り着くまでぴちゃぴちゃ跳ねる魚でしかない泥に塗れた鱗が剥げて汚い聲を吐きながら生命の起源を感じる他ない死神のマントの様な暗がりが襲いかかっても先にある小さな灯台の灯を胸に真っ直ぐに跳ねるしか道はない邪念は工夫の産物で今の私には遠い価値ただひたすらにただひたすらに抗うのは墓石の刻印広大な海の音がざざざと尋ねてくるまでは
2024年11月21日 21:23
感じるほどに熱い微熱包まれたならあなたの香り水平線の向こう側眩しい夕凪が湖のほとりに佇む新たな心の悲哀くだらない秘密の片隅に薄れない微笑みがしがらみの中に落ちてくまだ見ぬ子の微笑伝えたい言葉の色が崩れ落ちない様に瞬きの中に閉じ籠める嘘のない涙の丘狼狽えないでいて本にはならない人生の心を聴いてほしい暗闇の様な暖かさ薄れな
2024年11月15日 17:36
ダイヤモンドの様な聲どんよりした世界に生きるあなたの聲が暗がりを乱反射した光の屈折私からの贈り物あなたの首元にダイヤモンドそれはあなたを強くするそれはあなたと共に生きると願った私の想いの塊強く握った手と手が今熱く火照って繋ぎ止める新しい輝きはどんよりとした世界を遮るあなたと私の光り方きっと見つける慕情の横顔
2024年10月30日 21:54
悲しい朝が来るなら君の心に矢を放つ僕という名の希望それが唯一の朝日なんだ淋しい夜が来るなら君と踊り続けよう僕という名のビート細かく輝く散り星の様なんにもない部屋に飾ってほしい花は諦めた胸に光を灯す決断の花弁発色し続ける可憐な笑みそれが君の本当の聲全てを飲み込み続けよう君の毒も全て僕が貰うよ
2024年10月27日 18:51
微熱におかされ苛まれる思考絡まる愛情は不確かに形造る溢れ出る純愛は軽薄なほどに殴りかかってくる私の心はサンドバッグあなたの笑みが胸を打つ「今夜の月は真っ黄っ黄」興奮するあなたに心囚われた「今夜の月はまん丸」演舞するあなたの胸中に住みたいと願う愛情の雲は月をひた隠しにしたあなたが私だけを見る様に私は月に嫉妬した哀れで小さな心臓さ
2024年10月8日 20:49
君のついた嘘僕の心の刃その矛先は悪魔の羽根羽ばたけない様に僕が折る君の本音もう邪魔しない様に僕のついた嘘天使を笑わせる為の口実嘘のない世界が幸せならばこの世は昔から幸せだだってみんな嘘は嫌いでしょだってみんな嘘は苦手でしょ氷の溶けるスピードに季節が関係する様に本当のことを炙り出すには時差があるでもね暖かい心こそ氷は
2024年10月2日 14:56
この星は弱い星君みたいな柔らかい心が集まって出来た星僕はこの場所に住んでいる弱さの中で息してる僕だって怖いから常にバリケードを張っている優しい愛だけを瞳に宿して誰かの視点で世界をのぞく心がすぐに痛むから君は色々考える頭の中の思考の蔦はいつしからか君の足元まできた掬い上げた水の濁り色青色のない信号機寒い夏の思い出それら全部が君の心に
2024年9月26日 20:17
心が渇いていたそれは水を飲み干しても潤いはしない悲観な心情あなたと話した朝まで話したそれは私の乾きを純に潤してくれた黙っていても駄目だったあなたは私の話しが聞きたいと言った私はあなたに愛を伝えた宵の縁に腰掛けてずっと愛を語りかけたそれはもう鬱陶しいくらいにあなたは笑った愛はもう聞いたと笑った他にどんな話しをしよう冷たい風に変わ
2024年9月21日 11:03
待ち合わせの時間少し遅れるという君からのメッセージそんな時間に喫茶店に入る静かな空間コーヒーの香り虚ろな僕の頭が冴える君はどんな服を着てくるのかなどんな靴を履いてくるのかな僕は君が無事に辿り着くことを願う頭の中で流れる音楽それはゆっくりとしたピアノの音早く君に逢いたいなかわいい君に逢いたいな
2024年9月17日 20:59
僕の知らない君の心古い時計の針の音カチカチ鳴ってる電話の向こう僕と君との歩幅の差悲しいくらいにひらいてる涙が出てきて洪水になれば歩幅もなにも埋まるのに涙は出ないの一滴も愛してるって言ったって声も届かない様な距離が開いてしまったのならもう一度君のところまで駆け足で戻って抱きしめるだから君にあげたリングの中に僕と君とを閉じ込めて二
2024年9月14日 00:07
私が夜風を抱いたら心の傷は癒えるのかしら私が夜風と踊ったら揺れる想いは熱く燃え盛るまだ見えない場所からの合図受け取ったらそこに行けるの静かな夜、ひとり歩いた住宅街を抜けて明るい場所へ私が夜風を抱いたらあなたへの気持ちは変わるのかしら私が夜風と唄ったら胸騒ぎは静まるのまだ感じとれない浮かんだ月の匂い星屑はなんとなく私を包んで散っていく感覚
2024年9月3日 20:36
愛がはじまる瞬間に僕等はなにを考える人間の強さだとか弱さだとかそういう類いの話しの中で僕等は希望を捨て切れず誰かに頼って誰かを救う愛がはじまる瞬間に僕等はなにをすべきだろう互いの心に傾けて寄り添いあって歩くのかそれはとても奇跡的なことで愛の行き場を作ってあげられる涙が出るくらい素敵な歌を心おきなく歌える時土砂降りのなかあなたの傘になっ
2024年8月26日 17:52
おかえりなさい愛するあなた外は土砂降りだったでしょあなたを濡らした雨が憎いわ私の沸かしたお風呂で休んで私が買ったシャンプーでいい香りに包まれておかえりなさい愛しいあなたお昼ご飯も食べる時間がなかったのね私はあなたの仕事が憎い栄養不足で倒れたらどうするの私が作ったスープを飲んで私が作ったパエリアを食べておかえりなさい世界一愛くるしいあなた
2024年8月24日 18:37
言葉は水に溶けてグラスは斜めに倒れ濡れたテーブルの上拭かずにこのままおやすみテーブルには文字の残骸心は遠い何処かへ消えあてもない旅は終わらない送れない手紙が増え朝になったら満たされぬままおはようの文字を床に落とす時計はぐるぐる廻りあっという間に溶けていく秒針は早く1時間は1秒程に感じるそんな毎日にあなたという希望初めの一歩は怖いけどゆ