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通行料

『ニンギョウ が ニンギョウ』講談社ノベルス
西尾維新 より

夢も見ずに眠ったという訳ですか。
しかし夢は眠りの残りの浅い時にこそ
見るモノだとも言われます。

真逆。夢とは
突き詰めれば別次元の別の自分の見る映像。
其処に繋がる為にはこの世界との因縁を深く断ち切る必要があります。
眠りが浅ければ、それでは通行料にも成りません。

成程。大いに納得です。
兄さん。
流石兄さんの言うことは冴えていますね。

それ程でも有りませんよ。



夢とは、
自分の今までの体験から構成されると聞いたことがあるあります。

なので経験したことのないことは夢には出てこないのだと。

しかし私は空を飛ぶ夢も見たし、
幽霊になる夢も見た。

この場合は、絵本や物語で思い描いた空想の経験から
夢として構成されたのだと思っていたけれど、

IFのパラレル世界の別の体験をしている自分を垣間見ているのだとしたら
それはそれでこの上なく面白いことはない。

最近では夢で空を飛ぶのもだいぶ小慣れてきて、
高層ビル街の隙間や谷間の湖上、
ジェットコースターで急降下する時のような心臓がキュッってする感覚はまだあるけれど、
思うような速度や高度、方角も操れるようにもなってきた。

だいたいいつも飛び立つ時は急浮上して
焦り散らすのが定番だ。



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