日本古来の文化である「神社」とは何か?(前編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㊶ー
こんにちは。りたろです。
自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。
今回は、
「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと
「神社」に焦点を当て、
「神社」と「お寺」の違いとは?
「神社」とは何か?
「神社参拝」はどのようにするの?
「神宮」とは何か?
などの視点から、
『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。
【今日の内容】
日本古来の文化である「神社」とは何か?(前編)~先生のための『和の国・日本国』講座㊶〜
1)「神社」と「お寺」の違いって?
2)全国にどのくらいの「神社」があるのか?
3)「神社」はどのような仕組みになっているの?
1)「神社」と「お寺」の違いって?
皆さんは、
もう『初詣』に行きましたか?
今年は、心配で参拝を遠慮した方もおられるかもしれませんね。
『初詣』にはよく
「神社」か「お寺」に行きますよね!
神社は手を叩くんだけ?
お寺は手を合わせるんだけ?
どっちが「神社」で
どっちが「お寺」なんだ??
と迷われる方もいるかもしれません。
日本人は、
初詣に行ったり、
お墓参りをしたり、
七五三をしたり、
クリスマスをしたり、
年間でたくさんの宗教的な行事を行っているにもかかわらず
【引用】国の世論調査機関ピュー・リサーチセンター2012年10月9日に発表
「宗教観」というものがとても薄く、
仏教もキリスト教も受け入れちゃう不思議な民族なんですね。
ところで、
「神社」と「お寺」の違いを知っていますか?
「神社」と「お寺」の違いは、
【引用】お寺と神社の違い表 Yuuri Tanakaさん
https://www.behance.net/gallery/55771355/_
のような違いがあります。
簡単に分けると
「神社」は『神道』
「お寺」は『仏教』
です!
日本に「宗教」という概念が入ってきたのは
明治時代に入ってからのもので、
それ以前の日本には、
『神道』というものがありました。
そのため、
『神道』は
「宗教」というよりも
日本古来からの「文化」という方がしっくりくるかもしれません。
『八百万(やおよろず)の神』
というものを聞いたことはありますか?
古来より日本では
自然の中のあらゆるものに神が宿ると
信じられてきました。
豊かな自然をもつ日本列島ならではの考え方だと思います。
太陽、木、水、火、風、土、海、山
雨、雷、田んぼ、お米、などなど。。。
人が作った人工物でさえも
家の神、竈の神、剣の神、トイレの神とされています。
「必ず信じなさい!」という強制的なものではなく、
先人たちが感性で見出してきた考え方なので、
他の宗教にあるような「教え(教典)」もありません。
すべてのものに神様が宿るととらえると
「人間は大自然の恵みに生かされている」と謙虚な気持ちになり、
畏れ敬い、何事にも感謝して生きることができます。
そこに
『和の精神』も加わり、
『自然との和』『人との和』も生まれました。
その大自然への感謝の気持ちが
ご飯を食べるときの
「いただきます」「ごちそうさま」にも
表れていて、
これは日本固有の考え方であるというお話も
以前にもしてきましたよね!
実は、飛鳥時代に『仏教』いう考え方が入ってきてから
『神道』と『仏教』は日本を代表するものとして
共に手を携え、
1000年以上国づくりを支えてきました。
実は、
日本にはもともと「神社」に社殿はなかったのですが、
「お寺」を見て
『神道』でもこれを取り入れていこう!
と言うことになり、
社殿が造られたとも言われています。
しかし、
明治時代になって
「神仏分離令」によって
『神道』と『仏教』はたもとを分かつことになってしまうのです。
「神社」と「お寺」の簡単な見分け方。
「神社」には、
【建物】『鳥居』『〇〇社』『〇〇宮』
【役職】『神職』『巫女』
【特徴】『鏡』『しめ縄』
【参拝】『2拝2拍手1拝』
「お寺」には、
【建物】『鐘』『お墓』『〇〇寺』『〇〇院』
【役職】『僧侶』『尼さん』『住職』
【特徴】『仏像』『数珠』『お線香』『護摩』
【参拝】『胸で手を合わせるだけ』
という違いがあります。
また、
『狛犬』や『灯篭』は
どちらもあります!!
2)全国にどのくらいの「神社」があるのか?
いきなりですが問題です!!
全国にある「神社」と「コンビニ」はどちらが多いでしょうか?
正解は!!
【引用】https://www.nippon.com/ja/features/h00226/
これを見てください!!
「神社」 は 約80000万社!
「コンビニ」は 約5万5000店!
実は、「コンビニ」よりも「神社」の方が多いんです!!
【引用】http://www.caname-jisha.jp/cms/?p=186
ちなみ、
「神社」が最も多いのは『新潟県』!
これは、
「神社」とはもともと
災害時に備えてお米を備蓄する役割があったことが
理由かもしれません!
3)「神社」はどのような仕組みになっているの?
みなさんの家の近くにはどんな神社がありますか?
例えば、
稲荷神社
八幡神社
氷川神社
春日神社
などなどいろいろありますよね!
また、
そこの神社の神様が誰なのかご存じでしょうか?
「全国に8万社もあるから8万の神様がいるってこと?」
と思われる方もいると思いますが!
よく見ると、
結構大きく分類されているので分かりやすいんです!!
まず、
『総本社(おおもとになった神社)』
があって
その神様を分霊(わけみたま)した神社が
『分社』
として、
全国に広がっています。
簡単に言うと、
『総本社』が「本店」で
『分社』が「支店」ということです!
例えば、
【天照大御神:太陽の神様】
【総本社】伊勢の神宮
【分社】 明神神社・天祖神社・東京大神宮など
【15代応神天皇:武家の守護神】
【総本社】宇佐神宮
【分社】 石清水八幡宮・鶴岡八幡宮・八幡神社・八幡宮など
【須佐之男命:海原の神様】
【総本社】氷川神社
【分社】 氷川神社・八坂神社
【ウカノミタマ(お稲荷さんの本名):穀物の神様】
【総本社】伏見稲荷大社
【分社】 豊川稲荷・祐徳稲荷神社・笠間稲荷神社・そのたの稲荷神社
【タケミカヅチ:雷神・剣の神様】
【総本社】春日大社
【分社】 春日神社・鹿島神宮
【タケミナカタ(大国主命の息子):武勇の神様】
【総本社】諏訪大社
【分社】 諏訪神社
【住吉三神(ソコツツノオ・ナカツツノオ・ウワツツノウ):航海の神様】
【総本社】住吉大社
【分社】 住吉神社
【宗像三女神(タゴリヒメ・イチキシマヒメ・タギツヒメ):海の女神】
【総本社】宗像大社
【分社】 宗像神社・厳島神社
などなどがあります!
その他の神社は
歴代天皇や戦国武将、戦で命を落とした軍人などの物です。
じつは、
全国にある神社のご祭神の9割くらいは
『古事記』に登場した神様なんです!!
このほかにも、
『護国神社』というものもあります。
『護国神社』は、
明治時代から先の大戦まで
国のために戦って命を落とした英霊を祀った神社です。
その代表的な神社が
『靖國神社』です!!
この『護国神社』は、
すべての都道府県にあるわけではないのですが、
各都道府県には、
地元の英霊を祭る神社がそれぞれにあります。
「国を護ることで愛する人や私たちを守り抜く」
ために戦った英霊。
私たちが
現在平和で豊かな生活を送れるのは
間違いなくこの英霊たちが戦ってくださったおかげです。
ぜひ、『初詣』の際に、
地元の『護国神社』に行ってみてはいかがでしょうか?
次回の記事では、
「神社参拝の方法」や
「神社参拝の楽しみ方」について
お話していきたいと思います。
これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。
しかし、
2011年3月11日
東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。
じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!
まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。
「日本を知ることは、
『自分のルーツ』を知ること」
わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?
そして、子どもたちに伝えませんか?
自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。
一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!
最後まで、お読みいただきありがとうございました。