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#3 人生を豊かにする『社会的な見方・考え方』を問う

こんにちは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


前回は、『社会科の目標と身につけさせたい資質・能力』についてお話をしました。

今回は、
社会科の見方・考え方』について
お話をしていきます。


よろしくお願いします。








1)「見方・考え方」とは?




社会科は「社会の中で生きる人間の姿を学ぶ教科」である。


ということは、
一番最初のお話の中でしてきました。


社会の中で生きる人をぼんやりとみているだけでは、
何も得ることはできません。何も気づくことはできません。


学習で取り扱う社会的事象には、
人の想いや願い、工夫や努力が「見えないもの」として存在しています。
それらの社会科で学ぶ「当たり前」に見えていた人の景色が、
日本人がこれからも大切にしていきたい価値』として
見えるようになる」こと


これが、
社会科を学ぶことの意味です。

しかし、
このような「見方・考え方」は、
日常生活の中で簡単に身につくものではありません。

だからこそ、
社会科という教科があり、
社会科が必要であり、
学校で学ぶことには意味があるのです。

つまり、

ぼんやりとしていた「見え方」が、
普遍的な価値としての「見方・考え方」として獲得すること


が学びの過程では大切
なのです。


2)「社会的な見方・考え方」とは?





今回(平成29年度版)の学習指導要領には、
社会的な見方・考え方』についてはっきりと定義されています。

【見方】
小学校社会科においては、「社会的事象」を、
位置や空間的な広がり
時期や時間の経過
事象や人々の相互関係などに着目して捉え、
比較・分類したり総合したり、
地域の人々や国民の生活と関連付けたりすることを
「社会的事象の見方・考え方」と整理し…

【考え方】
「社会的な見方・考え方」は、
課題を追究したり解決したりする活動において、
社会的事象などの意味や意義特色相互の関連考察したり、
社会に見られる課題を把握して、
その解決に向けて構想したりする際の「視点や方法」である。


と明記されました。



もう少し、詳しく整理すると、


【見方】

(1)位置や空間的な広がり
 地理的位置,分布,地形,環境,気候,範囲, 地域,
 構成,自然条件,社会的条件,土地利用 など

(2)時期や時間の経過
 時代,起源,由来,背景,変化,発展,継承, 維持,
 向上,計画,持続可能性 など

(3)事象や人々の相互関係
 工夫,努力,願い,業績,働き,つながり, 関わり,
 仕組み,協力,連携,対策・事業,役割, 影響,
 多様性と共生(共に生きる) など





【考え方】

【考察】 
社会的事象の特色や相互の関連,意味を多角的に考察する力


(1)位置や空間的な広がりの視点
・ 「どのように,広がっているのだろう」
・ 「なぜ,この場所に集まっているのだろう」
・ 「地域ごとの気候は,どのような自然条件によって異なるのだろう」
(2)時期や時間の経過の視点
・ 「いつ,どんな理由で,始まったのだろう」
・ 「どのように,変わってきたのだろう」
・ 「なぜ,変わらずに続いているのだろう」
(3)事象や人々の相互関係の視点
・ 「どのような,工夫や努力があるのだろう」
・ 「どのような,つながりがあるのだろう」
・ 「なぜ,○○と○○の協力が必要なのだろう」

【構想】 
社会に見られる課題について,社会への関わり方を選択・判断する力

・ 「どのように続けていくことがよいのだろう」
・ 「共に生きていく上で何が大切なのだろう」


というように、
地理的な視点、歴史的な視点、関係的な視点に着目して『問い』を設け、
比較や分類、関連づけ等の思考を経て、
社会的事象の様子や仕組みなどを捉えるということなのです。



3)「目には見えない『日本人の心』」を「見る目」を育てる



「社会全体を見て大切なものを感じろ!」と
言われても困ってしまいます。

だからこそ、
社会的な見方(視点)』があるのです。

視点を定めることで子どもたちは、
社会的事象を具体的に見られるようになり、
考えるべきところに焦点を当てられるのです。

そして、
その視点をもとに考えることが『社会的な考え方(追究の方法)
なのです。

ぼんやりとしていた「見え方」が、
普遍的な価値としての「見方・考え方」として獲得することが学び

日本人がこれからも大切にしていきたい価値』として「見えるようになる」。



このような社会科を目指していきたいと思います。



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日本には、綿連として受け継がれてきた「よさ」がある。

少しでもよりよい社会を創ることができるように努力してきた先人の知恵や働きを知ることで、何が我が国の社会で正しいとされているのかを学ぶ。

このような日本人のよさを共感しあうことを通じて、
その子も将来、私たちと同じように社会の形成者の一人となり、
日本のよさを受け継いでくれる存在になる。

そのために、
必要なことを学ぶことが「社会科の本質」である。
と僕は思います。

日本人が2683年以上紡いできた「和の国づくり」とは何か?

なぜ大切なのか?

どのように受け継いで、つないでいくのか?

を学ぶことを通して伝えていきたいのです。

日本に生まれた日本人が、
日本に生まれたことを幸せに感じ、
日本に生まれた子供達が、
日本に生まれたことを誇りに感じる。

そんな想いを社会科を通して育みたいのです。


一緒に、日本国を楽しく学んでいきましょう!



最後までお読みいただき、ありがとうございました。







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