#78 ゴールデン・サークル Part1
タイトルを見ると金のサークルのように思えると思いますが、今回はそんな話ではなく、考え方の話です。
私にも、フォロワーさんが増えたので、伝える幅が増えてきたと感じていますので、みなさんのnoteの執筆または人生においても何か伝えていけたらとより一層感じているところです。
今日から4日間にかけて、本の書評をしていきたいと思います。そして、来月もやると思いますが、楽しみにしてもらえると嬉しいです。
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今回は、サイモン・シネック著『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』から学んでいきたいと思います。
参考図書はこちら↓
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ゴールデン・サークル
この本のキーワードになる言葉です。
〈ゴールデン・サークル〉は、最初に「なぜ」と自問することですべてを始めようと肝に銘じていれば、以前よりずっと大きなことを達成できるという動かしがたい証拠を示している。
本のタイトルにあるようにキーワードは「Why」です。
この円の中心にあるように、すべてのことはWhyから考えないといけません。その理由として、それでなければ、その外側のHowとWhatが成り立たなくなってしまうからです。なので、それだけWhyが重要なのである。
次はこの3つを外から内にかけて解説していきたいと思います。
WHAT:企業や組織は、自分がWHAT(していること)がわかっている。大企業であろうが中小企業であろうが、どんな産業であろうが、だれもがわかっている。自社が扱っている製品やサービスのことならだれだってすらすらと説明できるし、会社や組織のなかで自分がどんな職務についているかも簡潔に説明できるはずだ。
「何を?」の部分ですね。会社を例にあげ、そこにいる人間であれば何をすべきなのか理解して行動することができていることを上げている。自分自身の立場での考え方。
HOW:自分がしていることのHOW(手法) を知っている人や企業も、なかにはある。「価値観に差異をもたせる」、「独自の工程」、「ユニークな販売計画」など、よそとは違う方法、よりよい方法を取るのだ。これをHOW と呼ぶ。
HOWはまだ、曖昧な状態。それを砕いて、WHATにたどり着くことができる。HOWのまま勘違いをして行動している人が多い。
WHY:自分がいましていることを、しているWHY(なぜ)。これを明言できる人や企業は少ない。ここで留意してほしいのは、このWHYには「お金を稼ぐため」と理由は含まれない。それは結果にすぎない。私がWHYと問うとき、それは、あなたの目的はなんですか、大義や理念はなんですかと尋ねているのだ。 p.47
実際にWHYを意識しながら生活するのは難しい。それは、とても不明瞭なことなので、みえる部分のWHATから考えるのが普通である。そのため、後回しにされてしまうか、考えることすらしないことが多い。
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著者は本書の中でよく、スティーブ・ジョブズがいた時代のAppleのことを引き合いに書いています。Appleはまさににゴールデン・サークルの原理を実践する好例として述べています。
仮にAppleのマーケティングメッセージがWHATからWHY。外側から内側を意識したモノだったらこのようになっていたからも知れない。
われわれは、すばらしいコンピュータをつくっています。
美しいデザイン、シンプルな操作法、取り扱いも簡単。
一台、いかがですか?
これが一般的には基準になります。他との差異を求めたメッセージになってきます。「私どもの方が優れております」「私の政治方針は〇〇です。ほかの候補者とは違います。そのため清き一票を」みたいな「違い」を表現しようとします。
ただ、傑出したリーダーや組織はそんな真似をしません。
なぜなら、内側から外側にかけて考えているからです。
再び、Appleのマーケティングメッセージを例に取り、”実際に”Appleがコミュニケーションを取っている順番に書き換えました。
現状に挑戦し、他者とは違う考え方をする。それが私たちの信条です。
製品を美しくデザインし、操作法をシンプルにし、取り扱いを簡単にすることで、私たちは現状に挑戦しています。
その結果、すばらしいコンピュータが誕生しました。
一台、いかがですか?
どうですか? 2つ目のほうが買いたくなりませんか?
なぜなら、WHY(目的、大義、理念)から始まっているからです。そのためすごくわかりやすい。何が目的で、その結果、何が生まれたのかわかりやすく説明することができる。
人々は、あなたのWHATを買うわけではない、あなたがそれをしているWHYを買う。
この言葉は、noteにも通ずるところがあるのではないでしょうか?みなさんのWHYを買っているのだと。最初に思った時は「深いなー」と思いました。
詳しくは、最後の感想のところで書きたいと思います。
みなさんもWHYの部分、理念や目的などを考えてみてください。
今日はここまで!
続きは明日の投稿で!
それでは、また次の記事で会いましょう!