じぶんよみ源氏物語29 ~陰の中には必ず一点の光がある~
高層ビルは見上げるためにある
生まれてこの方、
ほぼ田舎から出たことのない私。
上京すると、
人の多さだけでなく、
ビルの高さにまず圧倒されます。
地下鉄の階段を上って地上に出た瞬間、
首の後ろが痛くなるくらいに
ビルを見上げるのですが、
颯爽とした周りの人々に気づいた途端、
何食わぬ顔を作って歩き始めるのです。
平安時代となると
地方の人が京都に行った時の衝撃は、
それはもう大きかったはずです。
高層ビルの代わりに、
強大な格差社会がそびえ立っていました。
人間の怖さ