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このnoteの作者について


 詩、小説(シュルレアリスム的ナンセンス文学)、映画評、書評などを執筆。
 「芸術至上主義としての反アート」そして「(アウトサイダー・アートならぬ)アウトサイダー政治」を標榜。
 かつて、ダダ・シュルレアリスムを批判的に継承する新しい芸術運動の創始を試みるも、当然のごとく賛同者を得られず挫折。
 以後、(いろいろな意味で)ドロップアウト。映画を観、読書し、眠り、誰に見せるあてもなく文章を書き綴る日々を送る。
 2022年、noteにアカウントを開設し、書き溜めた文章の「放流」を開始。
 1996年生。金沢市在住。

 好きな映画:『M』『テオレマ』『エル・トポ』『奇跡の海』等。
 好きな音楽ジャンル:民族音楽、サイケデリック・ロック、ノイズ、ブラック・メタル、サイケデリック・トランス等。

好きな映画、音楽、本のリスト


記事の種類


 記事は、

  • 批評(映画評、書評、エッセイ、雑文など)

  • 創作物(詩、小説)

に大別されます。
 note外部のサイトに投稿した記事へのリンクも含みます。
 ご感想、ご批判、誤字脱字のご指摘などをお待ちしております。


凡例

  • 原則として、正確な引用は〈〉で囲い、引用者による補足は[]で囲う。

  • 原則として、文中敬称略。


批評対象の5段階評価

 批評対象の映画や本を、参考までに、5つ星から1つ星までで評価しています。
 基準は、映画ならば以下のとおり。

 ☆☆☆☆☆……名作。必見!
 ☆☆☆☆★……良作だが、何かが足りない。
 ☆☆☆★★……凡作。あまり印象に残らない。
 ☆☆★★★……駄作。観る価値なし。
 ☆★★★★……ゴミ。作品としての体をなしていない。

 どれほど質が悪い作品であっても、最低限作品としての体をなしていれば、評価は☆★★★★ではなく☆☆★★★です。
 ただし、常識的な基準からすれば「ゴミ」であっても、どこかに面白い要素があれば「観る価値あり」とみなして高評価をつけるかもしれません。
 なお、☆☆☆☆☆をつけた映画や本の思想に対して、必ずしも全面的に賛同するものではありません。



批評

 形式としては「映画評」と「書評」がメインだが、ここでは次のテーマごとに分類する。

  • 【芸術論】ナンセンス芸術と反アート

  • 【アウトサイダー論】アウトサイダーとキチガイ

  • 【政治論】アウトサイダー政治

  • 【政治論】スペクタクルの左右と内外

  • 【「子供」論】「子供」たちへの復讐

  • その他

 【◎】印は推薦記事。


ナンセンス芸術と反アート

 芸術至上主義としての反アート論。

【書評】エログロナンセンスとアヴァンギャルドの蜜月 『吉行エイスケ 作品と世界』[1997] 【◎】

 日本のダダイスト、吉行エイスケの詩集の書評。エイスケの作品は総じて完成度が低く、いわば「無価値」だ。では、無価値な作品を発表することは、作家がアヴァンギャルドであることの担保になるだろうか? 簡易なダダ論でもある。


【映画評】『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975) 形式と内容の主従逆転


アウトサイダーとキチガイ

 いわゆる「異端」や「狂気」についての文章。

【映画評】『ザ・フライ』(1986) 同情しやすいバケモノ

【映画評】ゴジラvs生権力 『ゴジラ-1.0』(2023) 【◎】

【映画評】『ヴァラエティ』(1983) 暴くものなど何もない社会で、なおも何かを暴こうとすること 【◎】

【映画評】『グロテスク』(2009) スプラッター版『奇跡の海』

【映画評】『食屍鬼ダーマー』(1993) 「空っぽであること」の悲哀

 実在の連続殺人者ジェフリー・ダーマーの評伝映画(旧邦題『ジェフリー・ダーマー ミルウォーキー連続虐殺食人鬼』)の短評。

【映画評】『シン・仮面ライダー』(2023) よく分からない……


アウトサイダー政治

 アウトサイダー・アートならぬアウトサイダー政治についての文章。

【政治論】政治としての「非政治」、「非政治」としての暴力 安倍晋三の射殺について 【◎】(外部サイト)

 安倍晋三が射殺された日に書いた文章。代議制民主主義が「政治」を標榜するがゆえに実態として非政治的になり、逆に、「非政治」的な動機からなされる犯罪が政治性を帯びる現象を読み解く。

【映画評】孤独なアウトサイダーの政治 『デッドゾーン』(1983)論 【◎】

 デヴィッド・クローネンバーグ監督の『デッドゾーン』は、大統領候補を射殺して未来の核戦争を防ぐ、という筋書きの映画。「狂人」による政治家暗殺が、非政治的な動機からなされるにもかかわらず「政治」へと回収されていくことについて論じた文章。

【映画評】『シド・バレット 独りぼっちの狂気』(2023) 孤独な口笛吹き 【◎】

【映画評】『M』(1931) ファシスト失格?

【映画評】『死刑執行人もまた死す』(1943) ディストピア合戦


スペクタクルの左右と内外

 (広義の)政治についての文章。

【書評】『連続革命と毛沢東思想 文化大革命と九全大会以後』菅沼正久[1969] 非実在(永久)革命論

 文化大革命礼賛派の学者が1969年に発行したプロパガンダ本を足がかりに、理想と現実の乖離が「革命」にとって問題ではなくなるメカニズムを、太田竜やトロツキーにも触れつつ論じた文章。

【書評】『アナキズムとキリスト教』ジャック・エリュール[2021]

 ギー・ドゥボールとも親交のあったキリスト教アナキスト、ジャック・エリュールの方法論が、実際には「外部」を志向し得ないことを論じた文章。

【書評】『なめらかな世界と、その敵』伴名練[2022] 【◎】

【書評】『闇の精神史』木澤佐登志[2023] ジャンクな疎外論

【映画評】『NOPE/ノープ』(2022) スペクタクル批判の特撮

【映画評】『シンドラーのリスト』(1993) しょせん善人、たかが善行

【映画評】「社会的テーマ」という釣り餌 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)

【映画評】『パリは燃えているか』(1966) パリが燃えなかったせいで平和ボケしたフランスによるプロパガンダ映画

【映画評】『マルクス・エンゲルス』(2017) きちんと赤狩りしておけば……


「子供」たちへの復讐

 「純真無垢な子供」というイメージが、ある種の「大人」(と、ある種の「子供」)に都合の良い幻想でしか無いと批判する文章。

【映画評】『クラブゼロ』(2023) 「正義」に過剰に適応する若者たち

【映画評】『宇宙人の画家』(2021) 学校的価値観の呪縛

【映画評】『華氏119』(2018) 正義のガキ政治

【映画評】『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997) 「美しい人生」という醜い子供だまし


その他

【映画評】『博士と彼女のセオリー』(2014) ALS患者の演技は難しい

【映画評】映画短評2020

 2020年に書いた、映画についての短いメモ集。以下の作品を取り上げた:
 『アンダー・ザ・シルバーレイク』『リアリティのダンス』『キューポラのある街』『デッド寿司』『ヴィジット 消された過去』『ディケイド 腐敗する者たち』『下妻物語』『32/サニー』『亰城学校 消えた少女たち』『レッド・ファミリー』『エベレスト』『キューブ』『デッド・フレンド・リクエスト』『当選』『パリの恋人』『狂人ドクター』『コリアタウン殺人事件』『監禁惑星アメーバ』『名前のない女たち うそつき女』『バカがウラヤマシイ』『のぞきめ』『日本の黒い夏 冤罪』『68キル』『デッドガール』『ラブ&ポップ』『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』『パーティで女の子に話しかけるには』『ジャップ・ザ・ロック・リボルバー』『ろまんちっくろーど 金木義男の優雅な人生』『シン・ゴジラ』

【雑記】被災記/ジプシー音楽とドヴォルザークを聴く 2023年5月5日

 2023年5月5日、金沢市のコンサート会場で地震に遭った際のメモ。

【雑記】能登半島地震で被災/津波から逃げる/地震に部屋を破壊される 2024年1月1日

【雑記】被災記 2024年1月2日〜31日

 能登半島地震で破壊された自宅の片付け作業の記録。



創作物

 詩と小説。強いてジャンル分けすれば、「シュルレアリスム的なナンセンス文学」あるいは「残酷な童話」あるいは「不条理文学」。
 【◎】印は推薦作品。


詩集

【詩】詩篇2024 【◎】

【詩】詩篇2023 【◎】

【詩】詩篇2022 【◎】


短編集『殺虫小説集』(外部サイト)

 小説投稿サイト『破滅派』に継続的に投稿している短編小説群。

【小説】毟り 【◎】(外部サイト)

 あらすじ:虫に似ている「何か」の巣を、主人公「俺」が訪れる。「何か」たちは、「俺」を餌だと思い込み、調理しようとする。短編。

【小説】希虹の望(外部サイト)

 あらすじ:捨てられた傘の切れ端が、元の持ち主を探しながら雨の中をさまよい、ある雨宿り場所にたどり着く。主人公「俺」は、そこで傘の切れ端をいじめる。短編。

【小説】人・殺兎事件 【◎】(外部サイト)

 あらすじ:公園で、地面に絵を描いて遊んでいた兎を、主人公「俺」が誘拐する。短編。

【小説】灰(外部サイト)

 あらすじ:愛犬を殺された男が復讐を決意する。掌編。

【小説】鍵の束(外部サイト)

 あらすじ:ゴミ捨て場で、犬の死骸を発見した主人公「俺」。イライラしていた「俺」は、つい、死骸を殴りつけてしまう。だがその直後、「俺」は、犬がまだ生きていたことに気づく。掌編。

【小説】暗黒(通勤途中に渋滞に巻き込まれた話)(外部サイト)

 あらすじ:渋滞に巻き込まれたタクシーの中で、運転手が客に恫喝される。短編。


その他の詩と小説

【小説】模様 【◎】

 「模様」という概念を主人公とした短編小説。

【小説】喪 【◎】

【小説】スイスイ殺虫剤 【◎】

【小説】選挙 【◎】

【小説】事故(あの日) 【◎】

 あらすじ:主人公「俺」が、ビール瓶に路上で説教される。掌編。

【小説】心の裏側を見透かされた話 【◎】

【小説】道幅

 あらすじ:こぼれ落ちた掃除用の薬品が、ダンゴムシと会話しながら300メートル歩く。

【小説】老犬

 あらすじ:車道に飛び出してきた猫を避けようとして、誤って少女を轢き殺してしまった男が、猫の街に招待され、ゴキブリでもてなされる。短編。

【詩】誰 【◎】

【詩】小便臭い救いの光が

【詩】怪人 【◎】

【詩】浅はかな休憩 【◎】

【詩】発作権

【詩】破水

【詩】牛 【◎】

【小説】やつら 【◎】

 あらすじ:「何か」が「何か」を怖がる。掌編。

【詩】傘 【◎】

【詩】鉢

【詩】塩夏

【詩】廃屋

【詩】日向

【詩】気候

【詩】死ね

【詩】司書

【詩】光線

【詩】子

【詩】腐っていく朗報

【詩】悪いやつらは、みな同じ

【詩】きっと

【詩】人参主義99連発


外部リンク

『破滅派』アカウント

 小説投稿サイト『破滅派』のアカウント。

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