【映画評】「グロテスク」(2009) スプラッター版「奇跡の海」
「グロテスク」(白石晃士、2009)評価:☆☆☆★★
もう2度と観る気になれない映画である。この映画に関して言えば褒め言葉だろう。以下、10年以上前に1度観た記憶だけを頼りに書く。
どういう映画かといえば、キチガイ男がカップルを拉致して拷問するという、それだけの内容だ。
動機は、「感動するため」。拷問に耐えられれば恋人は助けてやる、と宣告した上で男を拷問し、自分の大切な人を守るために人間がどれだけ耐えられるか観察する――という、身も蓋もないというか、ありきたりというか