【ロゴ作成】普段UI改修やってるインハウスデザイナーが会社のブランディングデザインをやったお話【CI・VI】
こんにちは!デザインチームの山下です。
2021年12月1日、株式会社エイシスのデザインチームは株式会社viviONの所属となりました。株式会社viviONになり半年を迎えます。 あっという間です。
私が株式会社viviON(旧エイシス)へ転職し、UIデザインをやり始めてから3年が経ちます。これもあっという間です…!!前職はベンチャー企業に新卒入社して2年間1人でデザイナーをしていました。
ECサイトを運営している会社のインハウスデザイナーといえば、大体サービスのUI改修を手がけることが多いので結構地味な業務に思われがちですが、株式会社viviONでは事業展開に伴うサービスの立ち上げや新しい施策、そして最近では勉強会の企画実施など、デザインの領域も幅広く、新たな挑戦を行える機会が実は結構多いです。
本記事では、株式会社viviONのブランディングデザインについてお伝えしていければと思います。
そもそもブランディングって何するの?
「ブランディングデザインってロゴを作るんでしょ?」と思われがちですが、実はそうではありません。
実際、ロゴデザインは企業のブランドの顔になる重要な存在ですが、ロゴだけを作ってもそれを使用する用途・場面も考えなければブランドは成り立ちません。
例えば、作成したロゴをホームページや名刺や商品に当てはめてみた時にイメージと違うというのはブランディングデザインの力を発揮できていない状態です。ブランディングにおいて、会社が持たせたいイメージを伝えるためには、ロゴだけではなく使用する場面にも一貫性のあるデザインを施す必要があります。
企業のイメージを左右するCIとVI
CI(コーポレートアイデンティティ)とは、企業が自社の理念を社会に共有しよりよい会社をつくるための企業戦略を指します。そのCIの中で、企業の視覚的なイメージを統一しようという計画がVI(ビジュアルアイデンティティ)という取り組みになります。
装飾的に捉えられがちなロゴの存在ですが、CI(企業理念)を踏まえた上でVI(ロゴなどの視覚的イメージ)を築きあげることが重要です。VIは様々な人が関わり合っていくコミュニケーション的なツールとして色々なところに存在しています。
たとえば、
商品やサービスを通じて知る、ユーザーの方々
名刺やコーポレートサイトを通じて知る、社外の方々
社内向け資料やVIの統一を図る、会社のメンバー
会社のメンバーが自社の理念についてよく知った状態で視覚的イメージを作り、ユーザーや社外の人に関わっていくことでより明確に企業のイメージが築き上げられていきます。
なので、単純にロゴデザイン=ブランディングデザインなのではなく、会社全体のイメージを作り上げること=ブランディングデザインなんです!
会社の顔(アイデンティティ)を作っていく
新会社viviONを立ち上げるということは、viviONのブランディングイメージを考えなくてはいけません。なのでほぼ0→1のデザインを制作する必要がありました。
企業方針はエイシスの想いと同じく、"全ての二次元オタクを幸せにする"というところが共通していたため比較的作りやすかったです。理念に沿ってブランディングを検討していきました。
ロゴ
viviONのパーパスは、「ユーザーとクリエイターが楽しみながら、幸せに生きていける社会にする」ことです。
なので、シンボルマークはシンプルにユーザーとクリエイターをビビっと繋げるという想いを込めてviviONの「V」を表現しました。(「ユーザーとクリエイター」の部分についてはカラー説明の章でお話しします。)
また、viviONのミッションには「全ての二次元オタクを幸せにする」という目標が掲げられているため、Vサイン=2という印象も取り入れ、二次元を取り扱う会社という意味も込められています。
カラー
viviONのキーカラーはピンクと紫のグラデーションです。
カラーリングは色彩心理に基づき、ピンクは愛情・感謝・癒しなどの心理的イメージを持つカラーというところから「ファン(ユーザー)」を表し、紫はカリスマ性・想像力・才能・感性などの心理的イメージを持つカラーというところから「クリエイター」を表しました。
ピンクと紫をグラデーションで繋げ、間に稲妻マークを入れることで、より「ユーザーとクリエイターをビビっと繋げる」という事を明確に表現しています。
ツール
ビジネスツールは会社の顔となる重要な部分です。
viviONのビジネスツールは、シンプルな作りの中でロゴが目を引くデザインになっています。
デザインの候補の中には、カラーを目立たせるものや斬新なデザインのものもありましたが、最終的にロゴが一番ブランドイメージを伝えられるというところからロゴに目がいくようなデザインになりました。
DMや名刺を受け取った時に、まずはじめにロゴに目がいくことで、ブランドイメージが定着しやすく覚えられやすくなるのだと思います。
名刺は今後の海外に向けての展開も意識し、日本語と英語の構成になっています。
コーポレートサイトは、シンボルマークの三角形のビビっと感に合わせてエッジの効いた装飾をアクセントとして背景に散らばせています。
その他、会社の受付や広報用のボードなど、viviONのブランディングイメージに合わせてデザインを展開しています。
二次元業界に新たな可能性を感じられる企業を目指す
改めて、ブランディングデザインを行うということは、会社のことをよく知る機会でもあり、それらを踏まえて今後の展望や期待を込めてデザイナーが形に起こしていくとても大事な役割だということを実感しました。内部のことをよく知っているインハウスデザイナーだからこそできる仕事です。
サービス優先で会社のことは他社のデザイン会社に任せる、となると「どういった会社なのか」「今後どうしていきたいのか」などのヒアリングに多大な時間がかかってしまいます。少しの確認だけでも、他社の進行役から社内の責任者まで何人もの伝言ゲームになってしまい、最終的に思っていたものと違うものができる可能性も大きいです。
ブランディングは、同じ方向性を向いているメンバー内で作ることでより精度の高いブランドイメージが出来上がっていくものです。
そして、会社の信頼(ブランディング)が確立してからこそ新規サービスや事業展開を行うことで、より会社全体としての価値も高まっていくのだと思います。
今回はviviONのブランディングについてお話ししましたが、viviONが運営していくサービスやコンテンツ、プロダクトも、今回のブランディングデザインと同じように、働くメンバーの熱意や想いが集結して築き上がっています。引き続き、株式会社viviONでは二次元コンテンツの新たな可能性のためにさらなる取り組みを広げていきます!
viviONではデザイナーを募集しています
株式会社viviONでは、秋葉原から世界へ二次元コンテンツを共に盛り上げていく仲間を募集しています。
UI/UXやブランディングに興味のある方、二次元業界をよりよくしていきたい方、デザインチームの仕事に興味をお持ちいただいた方、是非お気軽にご応募くださいませ!
今後とも株式会社viviONを何卒よろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?