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ストレスで歯を食いしばった結果...歯科衛生士の私でも防げなかったこと


「歯を食いしばって生きてきた」とは?


皆さん、「歯を食いしばって生きてきた」と感じたことはありますか?
または、「怒りに耐えて歯を食いしばった経験」はどうでしょうか?

「歯を食いしばって」という言葉を時々耳にしますが、歯を食いしばると私のように歯を悪くするかもしれません
今回はそんな私の経験を通して得た教訓をお伝えします。


歯を食いしばる力とは?

歯ぎしりや食いしばりについては、noteにも多くの記事が掲載されています。私も読んでみて「なるほど!」と勉強になりました。ぜひ参考にしてみてください。

歯を食いしばるとどれくらいの力が歯にかかるか、ご存じですか?

日本歯科医師会によると、
成人男性(20~30歳)の最大咬合力100kgにも達し、食事でも約10~20kgもの力が加わるとのことです。


ストレスと歯の関係

私にはかつて、強いストレスを感じていた人物がいました。
その人物とは、当時の上司です。
密室で長時間過ごす中で、パワハラや仕事を増やされるなど、その言動すべてが「苦痛」になり、家に帰るとそのことを考えながら歯を食いしばっていたのです。

その結果、歯を食いしばる力が顎に負担をかけ、痛みが出るようになりました。


顎の痛みとその影響

下あごに毎日強い負荷をかけ続けた結果、ある朝、下あごの痛みで目が覚めました。顎の痛みが日々悪化し、ナイトガードを作ってもらったものの、朝の痛みは改善されませんでした。


人事異動と回復

その後、年度末の人事異動で、私はそのストレス源から解放され、顎の痛みは次第に回復しました。


詰め物が取れた理由

歯ぎしりや食いしばりの影響で、上の奥歯の詰め物が取れ、治療を受けましたが、その後、今度は下の奥歯に激しい痛みが発生。最終的には神経を取る治療を受けました。


神経を取ることになった経緯

柔らかい詰め物が、硬い詰め物と咬みあい刺激で歯の神経が伸びてしまい、痛みを引き起こし、その結果、神経を取って被せ物をすることになりました。


被せ物の不適合と歯周病

歯を一生保ちたかった私にとって、神経を取り歯に被せ物をすることは非常に悲しい出来事でした。

しかし、悲劇は続きました。

歯科衛生士なので歯磨きは得意です。しかし、被せ物が不適合だったため、何度も噛み合わせの調整に通いましたが、他の歯科医院で診てもらったところ、作り直した方が良いとのことでした。

その歯の被せ物を外すと、歯の根が見えており、その歯だけが歯周病にかかっていたことがわかりました。

不適合の被せ物で歯ブラシが行き届かず、さらにその歯に食いしばりなどで強い力が加わり続け、歯だけでなく、歯を支える歯周組織や骨にも影響を与えていたのです。


現在の歯の状態と回復

現在は、適切な治療により動揺もなく、自分の歯を保つことができています。まだ1本も歯を失わずに済んでいます。


今回の教訓

  • 歯を食いしばって生きることは歯を失うことにつながる。

  • 歯磨きなどのケアだけでは歯の健康は守れない。

  • 違和感があったらすぐにセカンドオピニオンが必要。

  • 歯とストレスの関係はとても大きい。

  • 嫌いな人の悪口は言わないこと。自分を苦しめることになる。

また、舌の位置を意識することで、歯の食いしばりを予防できることも学びました。舌の位置が適切でないと、口呼吸や歯周病の原因になることがあるのです。

公益社団法人 日本歯科衛生士会歯科衛生だより2022 February vol. O7から引用させていただきます。

オーラルフレイル診断テスト(いまかず式)
あなたの舌は、どこにあたっていますか?
1:口蓋(口の天井の部分)
2:上の前歯の裏側
3:どこにも当たらない
   下の前歯の内側

望ましいのは1の口蓋です。ここで、舌をタンタンと鳴らしてください。その時、最初に口蓋に当たるのが本来の舌の位置です。

出典 公益社団法人 日本歯科衛生士会 国立モンゴル医科科学大学客員教授
(元岡山大学病院 小 歯科 講師)岡崎 好秀著 ~健口と輝く笑顔のために~歯科衛生だより2022 February vol. O7“人は口から衰える”しかし”口から復活”する! 

歯のSOSに気づくことの重要性

私は今回痛い目に遭いました。

歯は唯一、目に見える器官であり、歯や歯肉、そして健康な口の働きは、私たちの健康を示す一つの指標となります。

もっと歯を食いしばれ!」と言うことは、歯を失うかもしれないよ。すなわち、健康を損なう可能性があるよとも言い換えることができるのではないかと思います。

歯がSOSを出しているということは、自分の心や体が悲鳴をあげている状態だということに早く気づくことが大切でした。


自分を大切にした生き方

このように身体に支障をきたしている時は、人生からのメッセージとして、現在行なっていることの見直しや方法、方向を変えることが重要だと感じています何かが間違っているよ!というお知らせなのです

そして、人生には勝ち負けなんかより、リラックスして私らしく生きていた方がよほど価値があるのではないかなと思いました
「くっそー、あの野郎」と歯ぎしりするのは、結局は自分を痛めつけることになります

ぜひ、歯ぎしりのないリラックスした時間を持ち、身体からのメッセージに耳を傾けながら、自分を解放し大切にしてみてください
そして、人生100年時代あなたらしく過ごしていけたら素敵ですね。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私が目指しているのは孤立のない共生社会の実現です。


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