「書く人あれば読む人あり」~句読点の使い方~
前回の「書く人あれば読む人あり」では、文章の構成という大きな話をしたが、今回はまた基礎に戻ってみよう。
文章を書いていて、よく出てくるのが記号だ。
たとえば「。」「、」「――」「( )」などなど。
本来、話し言葉にはこうした記号がないので、記号など使わなくても文章は書けるはずなのに、なぜ必要なのだろう。
話し言葉は作者と話者が一致しているため、間を開けたいところは一瞬タメる、疑問文は文末を上げるなど、思いどおりに読み方を操れる。
対して書き言葉は、原則として読者に読み方を委ねることになるので、作者の意図するところは、きちんと文章内に明示しておかなければ誤解を生む可能性があるのだ。
そこで登場するのが記号だ。
この記号の使い方を、案外間違って覚えている人が多い。
また小学校で習った原稿用紙のマスの使い方が、実際の小説などと違うものもあるので要注意。
今日は数多くある記号のうち、基本になる句点(。)読点(、)のほか、感嘆符(!)疑問符(?)を解説しよう。
ここから先は
2,093字
この記事のみ
¥
200
チップなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!