原稿が本になるまで②~ジェッツさんの場合~
前回のメンバー特典記事「書く人あれば読む人あり」では、原稿が本になるまで、つまり出版の一連の作業を図示しながら解説した。
今回もその一連をお話ししようと思うが、より理解が進むよう、実例を交えながら解説したい。
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まずはこの記事からお読みいただきたい。
僕が編集をお手伝いしたジェッツさんの、Kindle出版への歩みの記事だ。
(今日はジェッツさんの記事を中心に話を進めるので、できれば飛ばさず読んでいただけると幸いだ)
ジェッツさんが、書きためたnote記事を本にまとめようと思い立ち、編集担当として僕に白羽の矢を立てるまでが綴られている。
前回「原稿が本になるまで」の記事で使ったチャートでいえば、ちょうどこの2ステップにあたる。
Kindle本を出す著者の多くが、同じような経緯で出版に足を踏み入れるのではないだろうか。
商業出版のように出版社からの声がけで始まるケースは稀で、ジェッツさんのようにツテをたぐり寄せて出版に漕ぎつける場合がほとんどだろう。
Kindleで本出してみたいと考えている方にとっては、まさに参考になるリアルで生々しい記事といえる。
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さて、ジェッツさんの依頼を受けた僕はどうしたか。
あとから見直すと自分が鬼に見えるような厳しい指摘を連発したのだ。
いくら仕事とはいえ、またこれがふつうの編集者の姿とはいえ、見直すのが憚られるような不躾な指摘の数々。
鬼の編集者の指摘を知りたい方は、ぜひこちらの記事を読んでほしい。
上で紹介した、ジェッツさんのKindle出版への歩み記の続き、『中編』だ。
よほど厳しかったのか、僕のメールの文言を抜き出してくれている。
ひゃぁ! へんいち怖いー!
もしかすると世間一般が持つ編集者のイメージってこんなのかもしれない。
まさにそのイメージを地で行くような編集者っぷりだ。
前回記事のチャートでいえば、この部分にあたる。
編集者(僕)が原稿を通読し、感想を著者に伝え、原稿を差し戻し、再構成および大幅修正を依頼。
著者(ジェッツさん)が編集者からの指摘を元に原稿を修正。
この流れが、ジェッツさんの『中編』に記されているのだ。
ここで編集者怖いー!となって、心のどこかでちょっと考えていた出版をやっぱり諦めようと思われた方もいるかもしれない。
でもちょっと待ってほしい。
ジェッツさんの『中編』の最後、どう書かれている?
そう、まさにそこなのだ。
編集者が伴走することで原稿は確実によりよいものになる。
著者にとっては萎えてしまいかねない厳しい指摘かもしれないが、原稿を本にするには避けて通れない作業なのだ。
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さぁ、その後どうなったか。
そしてその本はいつ出るのか。
気になるー!
ジェッツさんのKindle出版への歩み記は、まだ『前編』『中編』のみ。
おそらく『後編』で完結し、そこですべてが明らかになるのだろう。
ワクワク、ドキドキ。
ジェッツさんに注目だ。
(2024/2/18記)
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