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スポーツ・アスリートの社会的地位向上させる方法

「スポーツの地位向上!」

「アスリートの地位向上!」

という話はスポーツの業界では常に話題になっている印象である。この記事では、「心のスイッチを切って」考えていきたい。なお現状の日本社会の構造に対する論理的な考えや結論であり、感情的な部分ではないことをあらかじめご了承いただきたい。

そもそも地位とは何か?

そもそも地位向上の地位は何だろうか?「アスリートの地位向上」と言っている場合の地位は、おそらく社会的な地位を指しているが、社会的地位は何で決まるのだろうか?

様々な論から類推するに、日本における社会的地位は職業で決まっている。

一方で、スポーツなどの「業界の地位」は以下の2つで決まるように見受けられる。

メディアの取り上げ方
取り組んでいる人々の属性

メディア

まずメディアの取り上げ方である。メディアが重要なものとして日々宣伝し続けると、価値が高いように見える。一方でメディアが変なものとして取り上げると、変なものに見えてくる。

これで行くと一部の収益性の高いスポーツと、オリンピックのようなブランドが付いているスポーツが有利になるというだけである。この報道の仕方というものがある。

これがあるから「マイナー」に代表されるネガティブワードで宣伝することは避けたほうがいいという印象である。

プロ化をすると「地位」は向上するのか?

プロ化をすると地位が上がるのか?という話もよくある。これについてはおそらくプロ化をすることが中心ではなく、メディアに広告としての献金や、収益性が高いことを示せればメディアが該当のスポーツを持ち上げられるために、結果として社会的地位が上がるように見える、ということであろう。

しかし、プロ化をするとスポーツの1位以外全員負けの宝くじ型の傾向が強くなり、真剣にやっても何も得られずに、引退する頃には就職も転職も厳しい人材が多く出来上がるという、犠牲者が増える状況となる。

最もスポーツのプロ化などは、容易にできるものでも無ければ、個人が出来るものでもない。一方の「属性」の方を考えていく。

属性について

もうひとつが、「スポーツに取り組む人材の属性」である。スポーツに文化の側面が強いことから、取り組んでいる人々がどういう人々か?ということが重要になってくる。

例えば「ヨーロッパの貴族が取り組んできたスポーツ」と言われるとなんとなく高貴なスポーツに感じるだろう。一方で「スラムで流行っているスポーツ」と言われるとどうだろうか?前者ほどにはポジティブな印象は受けないだろう。

そしてこういった団体の印象は長い歴史の中で出来ていくものなので、そんなにすぐには変わることはない。

世界大会に出ているスポーツ選手も引退するとフリーターになるが、これは逆に言うとフリーターが世界大会に出ているだけである。ただの表現の差でしかない。フリーターの社会的地位が高くないのは知っての通りである。

要するにそういうことである。大半のプロが無い(プロがあっても)スポーツやアスリートにとって、最も有効な社会的地位を上げる方法は、取り組む人たちの本業や属性の社会的地位を向上することである。

特に日本では人種や出身は気にされず、職業などで判断されることが非常に多い。進学や資格、転職などで自分たちの社会的地位を上げていけばよい。このことが結果として豊富なスキルと人材を生み、取り組んでいるスポーツや、アスリートの地位を上げることになる。

スキルを身に着けて自分たちの地位を上げれば、運営に重要な人材に自分たちがなれるので、運営も効率的になっていくはずである。

そして社会的地位も上がれば、いわゆるモテ度も上がり、それらの人がインタビューを受けることで、広告としての価値も上がる。

これはスポーツはアドオンアイテムのようなものであることにも一致する。

最後にクラブや協会などの運営としては、いわゆる社会的地位が高いような人々が、積極的に参加し、重要ポジション(役員や日本代表などの対外的に目立つポジション)に社会的地位が高い人たちを付けられるようにすれば、少なくとも対外的にはスポーツの地位が上がったように見えるだろう。そうすればより地位の高い人々が積極的に参加する方向に行くのではないだろうか?

まとめ

「スポーツの地位向上」・「アスリートの地位向上」を行う方法に向けて個人や団体が出来ることとしては以下の2点が主となる。

団体が出来ることは、多くの社会的地位が高い人材が積極的に参加・参画できるようにすること

となる。

一方で、個人で出来ることは、進学・就職・転職・資格などで自分たちの社会的地位を上げること

これが個人単位で出来る最も効率的なやり方となる。

そしてこういう方針で舵を切ったほうがより発展がしやすい業界となっていくことだろう。

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