FE 85mm F1.8とたった20分の撮影
今日は写真を撮ってきた。とはいっても友人を見送って家路につく一部のみである。時間にして大体20分程だろうか。
レンズはFE 85mm F1.8
一本だけをボディに付けてスナップスタイルとした。
ボディは変わらずメイン機のα7iiである。
全てDxO PureRAW3を通してからLightroomで現像している。
α7iiを使っていると、結構な確率で植物のAWBが崩れる。緑被りかマゼンタ被りを高確率でするのである。
ソニーの出すマゼンタや赤紫の発色がどうしても苦手で、最近はマゼンタに被られるよりかはいいかと、緑に寄せて撮影をすることが多い。上の写真もAWBを緑に1段階寄せて撮影しており、現像時もその傾きをそのままにしてある。
ソニーというとビデオグラファーのユーザーが多いが、スチルにおいてもよくあるLUTのような青緑と補色のオレンジを基調とする現像をするとハマることが多いように感じる。
逆に紫系と黄色系の現像をするのは、どうにも色がちゃんと出ない(紫は階調が弱いし黄色は暴れる)ように思うのでなかなか難しいところである。特に花を撮ると痛感する。
開放(F1.8)の作例が多く続いているが、6万円のレンズとしてはとても優秀だと思う。PureRAW3の補正があるとはいえ、なかなかどうして、破綻する要素の少なさが印象的である。強いて言えば後ボケが二線ボケ傾向ではある。
このレンズを使っていて思うのが、コントラストの高さである。ポートレートでも髪や瞳にしっかりと黒が入るのである。もちろんそれでいて潰れないのだから面白い。シャドウ然としたシャドウが写真に説得力を持たせてくれる。
ニコンのシャドウも暗いトーンでずっと粘る感じで印象的だが、それとは別の不思議にストンと落ちる(でも落ちきらない)シャドウがあるのだ。とても面白いレンズなのでSONYユーザーさんには是非お勧めしたい。
草花の緑と公衆電話の緑、こうしてみると全然印象の違う色である。青緑の幅の広さはソニー機の強さだと何度でも言いたくなる。キヤノンみたいに映える感じではないけどね。
潔く青でまとめてみた1枚、この被写体がポ○リスエットで背景が空と海なら映えるのであろう。映えと地味は紙一重。いや、全然違うか。
緑というのはある意味自然的な色であると思う。草花とかの色であり、人の目にも結構印象的に残る色だ。
けれど人工的な色でもあると思う。自然に寄せてなのかなんなのか、人は緑を使うことがある。けれどもその色は自然とはまた別の、異質な緑として主張する。
それらが混ざる時にとても面白い写真だなと感じることがある。緑、好きだな。
短時間の撮影だけでも、意外と写真が撮れるものである。今回シャッターを切ったのは30回程だったのだが、よく良く考えればフィルム1巻きに相当するのだから、多いとも言える。
デジタルカメラで撮影していると1日数百枚という量を撮ってしまうため、少ないように感じるが、写真なんてこのくらいの枚数でもいいのかもしれない。
カメラを持っていると写真を撮らないといけないという強迫観念に迫られそうになるが、もっとシャッターを切るかどうかなんて緩くても良いのではないか。
なんとなくそんな風に感じた帰り道であった。