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非暴力的に抵抗する5つの方法


昨今のさまざまな悲惨なニュースを沢山目にし

この世の中に矛盾や違和感や不快感を感じて

いたたまれない気持ちになっているあなたへ。

どうしたら、何が出来るかわからないけど

どうにかしなければと思っているあなたへ。

誰が悪い、これが間違っている、これが正しい、という情報ばかりで

もう疲弊してしまって、もっと快適なアプローチを求めるあなたへ。

この本の言葉を送ります。

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マーティンルーサーキングジュニア博士が書いた
「希望の証:本質的な執筆とスピーチ」
英題は「A Testament of Hope: The Essential Writings and Speeches」

日本では、キング牧師として親しみがあり

I Have a dream の演説はとても有名ですね。


私も小学生の頃、
朝読書の時間でたまたま本棚にあったその本を
なんだか気になって読んだ記憶があります。

彼は、ガンディーの
「非暴力・不服従」の理念に感銘を受け、
同じ手段で人種差別の撤廃を求めて活動しました。

この本では、彼本人がその非暴力的な抵抗の仕方を

わかりやすく5つのポイントにして書かれています。

残念ながら日本語訳されている本が
見当たりませんでしたので

以下、英語の原文を翻訳してみました。


本当の平和は、ただ負の力 ”抵抗、混乱、戦争”  の不在ではない

本当の平和は、正の力 ”正義、善意、兄弟心”  の顕在である。

暴力は社会問題を解決しない
もっと複雑な新しい問題を作っていくだけだ

抑圧の犠牲者が暴力を使いたい気持ちに負け
正義のために暴力を振るうとしたら
これから生まれる世代が
悔しさの暗闇の中に生まれ
彼が受け取る遺産はカオス(混沌)になるだろう


非暴力の抵抗の5つのポイントがある。

臆病者のための ”手段"  ではない
本当に ”抵抗”  するのだ


一、非暴力の抵抗者は肉体暴力をふるわない
  つまり肉体的には受動的だが
  精神的には能動的だ。
  心と感情の抵抗により相手に間違いを伝えようとしている

二、相手を侮辱しない
  そのかわりに友情と共感を得ようとする
  ストライキはあくまでも相手の中に
  モラルシェイム(道徳的な恥)を巻き起こすためである
  着地点は、和解と救済。

三、非暴力の抵抗の特徴は、人を攻めず悪の力を攻める
  (正義と不正義のたたかい、光と暗闇のたたかい)
  なので勝利があるとしたらそれは光の勝利であって正義の勝利である。

四、非暴力の抵抗者は、肉体の暴力を避けるだけでなく心の中の暴力も避けています。
  相手への尊厳を持ち、憎しみを持たず、ヘイトキャンペーンには参加しない。
  生きるにつれいずれはセンスとモラルの力を養い
  憎しみの鎖を断ち切らなければならない
  それは唯一、愛の倫理を自分の人生の中心に置くことで可能である。

五、「宇宙が正義の味方である」という確信が、非暴力の抵抗の源(ベース)にある。
  正義のために非暴力的にたたかうものに、宇宙全体は仲間であり味方する。
  (コズミックコンパニオンシップ)
  私たちは悪意ある者を愛しながら、悪意の行いには抵抗し、嫌う。

最後に、
いかなる人間に対しても
その人間を憎むようになるまで
自分を引きずり下ろさせるな。   

「A Testament of Hope: The Essential Writings and Speeches」by    Martin Luther King  Jr.


簡潔にまとめますと

非暴力な抵抗の5つのポイント、在り方は

  1. 肉体暴力をしない、心と感情で訴える

  2. 侮辱しない、友情と共感を得ようとする

  3. 人を責めず、愛し、悪の行いには抵抗し、嫌う。

  4. ヘイトキャンペーンには参加しない、相手への尊厳を持つ。

  5. 宇宙全体が味方しているという強い確信を持つ。


(私はプロの翻訳家ではなく、あくまで読みやすい口語訳にしてありますので
本物の言葉を知りたい方はぜひ彼が書いた英語原文でお読みください。)

みんなそれぞれの視点から

それぞれの目的を持って行動しています。

違う視点に立ち行動している人を責めても

反発と争いが起きるだけで

そのあとは憎しみと苦しみしか残りません。

お互いが、お互いに尊厳と愛を持ち

どうしていきたいかを話し合い考え

平和的な方向に進めるように

ぜひこの非暴力的なアプローチをしてみてください。

大きな、国と国同士の戦争だけでなく

親と子、家庭の問題や、
単純な人と人とのコミュニケーション間でも

非常に有効です☺️💖

「罪を憎んで人を憎まず」という孔子の言葉もありますし

「Hate not the person but the vice.
(人を憎まずに罪を憎め)」と
聖書(ヨハネ福音書8章)にも書いてあります。

私たちは、先に生きた素晴らしい偉人たちの言葉と歴史から学び
常にそれを意識しなければなりません。

我が子や愛しい人が、
もし悪いこと(アクシデントではなくわざと人を傷つけたり、など)をしたときに

本人自身を否定する言葉や体罰ではなく
本当にその人のためを思ったときは

行ったその宜しくない行為について、それは良くないよ、と冷静に伝えると思います。

私たちは、常に注意して感情や衝動と自分とを切り離し

どうするのがお互いベストかを一人一人尽くすこと、が

平和への最大のアプローチなのだと思います。

まずは、自分から。

自分自身に対しても、この非暴力的アプローチで対話してみてください。

もう一度

最後に、
いかなる人間に対しても
その人間を憎むようになるまで
自分を引きずり下ろさせるな。

自らも、大切にして

愛を広げていきましょう🥰


Love.    


written by VeggyDarling

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