自由への旅路 第二章 ③ 共同実験
ジェームズ・アレンが著した「原因と結果の法則」について、今これを読まれている方の殆どはご存知のことと思う(この著書との出会いは次回に)。
しかしそこで言う因果とは逆、つまり、必ず未来はこうなると言う確信の元に、いつも正い決断を下してこれたと言える人は稀ではないだろうか。
自分も全くその通り、大抵はかなりの時間が経過した後に振り返って、良くも悪くもあの時の決断が今の結果をもたらしたのだと、ようやく理解するのが普通だと思う。
しかし、人生の折返し地点を過ぎた今、自分が生まれてきた意味を再び問い直すに当り、残された時間の中で何を成し遂げたいのか、真剣に考える時期に差し掛かった。
全ては自分の描いたブループリント、
筋書き通りなのだと言ってしまえば元も子もないので今それは置いておくとして、今後、これまでに得た知識と経験を用いて総復習となるような生き方で何かに貢献し、今生の歩みが概ね肯定されるのを願ってはいる。
もちろん結果が全てではないが、死に際に
「これで良かった」と言いえるようではありたい。
自分はマスターでも悟りを開いた者でもなく、ただ単純にこの物質次元を経験したいだけの凡人なのだろうとも理解している。
それでもまだ、何か重要なピースが欠けているように感じるのは一体何故なのか…
だがそんな時、このタイミングでA氏と出会ったのだった。
自分がメールや電話で彼にシェアしたスピリチュアルな知識は決して一方通行のものではない。
実際、彼がそこから様々な気付きを得、思考を切り替える事で多くのポジティブな結果や変化を日々生み出すのは驚きであり、共に喜んだりもしている。
その相乗効果は、エンパワーメントとして自分の生き方にも変化をもたらし、去年とはまるで違う次元で物を考えられるようになったと実感している。
シェアした知識の中には幸田露伴の言うところの「他力」があるが、半ば一匹狼のような生き方をしてきた者同士、大いに共感し、今までの考えを改めるべきと言う結論にも達した。
互いに補完し合う関係は正しくそれであり、
これがいわゆる「ソウルメイト」なのだと、この時初めて理解したのだった。
平凡な日常に突如として現れた、普通には考え難い、言わば「ご都合主義」的とも言える出会い。
そのような事が実際に起きたのであれば、今後もその「ご都合主義」に則って、常にポジティブに楽しい事だけを追いかけてみようではないかと意識がシフトした。
結果、最終的な成功にもつながるはずだと。
これまでの生き方は違っていても、共にさんざん支配され、辛酸をなめてきたのだから、それはもう十分だ。
残りの人生を自分の心に正直に生きる。
この本当の自由を創造するための「共同実験」は、現実のものとして形を顕わしはじめ、
最初の雲を掴むような「話し」から、具体的な行動へと徐々に変化を遂げて行ったのだ。