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イヤイヤ期の子どもの脳内で起こっていること

「絵本読む?」「No!!」
「テレビ見る?」「ダメ〜〜!!」
「それじゃあお外に散歩に行く?」「Nooooooooooo!!!!!!!!!」

これはある日の私と娘の会話。
そう、2歳の娘はイヤイヤ期真っ只中なのです。
ご飯も嫌、手洗いも嫌、お風呂も嫌!
とにかく何でも嫌!
なにか思い通りにいかないことがあれば所構わず泣き叫び、地面に寝転んで駄々をこねます。

娘の辞書に空気を読むという言葉はないのです。
ほんとイヤイヤ期ひどすぎるだろ…

育児書通りの典型的な行動を繰り返す我が子の姿を観察するうちに私はふと、この子の脳内では今何が起こっているのだろう、という疑問が湧いてきました。あまりにも分からないことに直面すると、私は理論武装をすることで心を落ち着かせようとする癖があるのです。

ということで調べてみました。

参考にしたのはこちらの本です。


この本によるとイヤイヤ期の子どもの脳は、我慢をする場面において、前頭前野という部分があまり活動していないことが分かったそうです。
この前頭前野とは、人間の高度な認知機能を司る脳の重要な部位であり、欲求を抑えるなどの抑制機能も担っているそう。つまりイヤイヤ期の子どもは、人間を人間たらしめている前頭前野が未発達なため、行動もどちらかというと動物に近く、目の前の欲求を抑えることが苦手だったのです。
娘の数々の理解不能な行動も、ただのわがままではなく、単に脳が未発達なだけだったという事実を知るだけでも、なんだか心の平穏が保てる気がします。

それなら前頭前野を発達させればいいじゃないかということになるわけですが、脳の制御機能に関する世界的権威によると、なんと無理やり我慢させても前頭前野は発達しないというのです。
ダメ!と叱ることには何の意味もなかったのか…
はやくも衝撃の事実発覚です。。

ではどうすればいいのかというと、「子どもが自ら我慢するように促すことが大切」だそうです。
例えば動画を見たいと駄々をこねる場合、「時計の針が9まできたら終わりだよ」と簡単なルールを伝え納得させる。そして時間がきたら「ほら、9になったね」と促し、約束を守れたという成功体験を積ませる。

達成が可能な簡単なルールを設定する
  ↓
そのルールを子どもと事前に確認し納得させる
  ↓
約束を守るという成功体験を積ませる

このサイクルをひたすら回すことによって、前頭前野が成長していき、いつの間にか我慢ができるようになるそうです。

うーん、果てしない道のり。。
でも考えてみればこれって大人のモチベーション維持にも全く同じことが言えますよね。
半分宇宙人なんじゃないかと疑っていた娘が急に自分と同じ人間に見えてきました。

というわけで、これからは簡単な目標を設定できるチャンスを逃さぬように日常をくまなく観察し、隙あらば娘の前頭前野の発達を促していきたいと思います笑

目標設定するチャンスを探すゲームみたいな感覚で、ゆるっと気楽にやればいいんじゃないかと。
というか行動抑制の部分に限定すると、前頭前野が完成するのって10歳くらいらしいので、そのくらいの気持ちでやらないとやってられんわ…

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