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はじめての、その先へ #50 袋栽培のミニトマト、イエローアイコを収穫
昨年11月に栽培を始めた黄色いミニトマトが2月になってようやく初収穫できた。苗は昨年秋のバラビドー園芸まつりで買ったもので、他のミニトマトよりちょっぴり高いイエローアイコという品種のものだ。プレミアムなトマトを作るために今回はいつものズボラ栽培を改め、袋栽培で脇芽完管理を徹底して育ててみた。
培養土の入った袋でトマトを栽培する方法は園芸店などでも紹介されているが、うちにはせっかく畑があるのだからと、これまではもっぱら地植えで野菜を育ててきた。しかしこの4年間でトマトなど決まった種類の野菜を毎年育ててきて、そろそろ連作障害を避けるための区画のローテーションに限界が出てきた。ニラを混植したり、緑肥を作ったりして連作障害対策をしてきたが、マメ科のシカクマメやウリ科のカボチャなど他の野菜も今年に入って実がつかない事態が発生し、やはり一定期間は同じ科の作物を同じ場所に植えるのは避けたいと再認識した。苗もたくさん植えるわけではないので、培養土入りの袋栽培にすることにした。
トマトの袋栽培専用の培養土は高いので、安い花と野菜の培養土を用意し、容量25ℓの堆肥の空袋に15ℓちょっと培養土を入れる。堆肥袋の側面の下のほうに水抜き穴をキリで20箇所ほど開けて、栽培用袋にした。倒れないように支柱を周りに立て、袋を固定する。支柱はトマトが成長する過程で枝を誘因するのに必須なので、長い支柱を組んでおいた。
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植え付け後は乾かし気味に育て、最初にできた花房の下の脇芽だけを伸ばして2本立てにした。教科書通りの育て方を今回は厳格に守り、他の脇芽は全て摘み取った。途中で見落として大きくなった2本の脇芽も、いつもならもったいないのでそのまま育ててしまうところを、心を鬼にして切り取った。枝もこまめに支柱に誘因して風対策に注意した。
その甲斐あって、だろうか。冬の嵐にも負けず、ミニトマトには実がつき始め、色が黄色っぽく変わり始めた。カラスに取られる前に3粒収穫し、室内で追熟させるときれいな黄色になってくれた。サイズ感もスーパーで売っているものより少しだけ小さいが、アイコ特有の俵形の形で可愛い。味も果肉感がありジューシー。まだわずか3粒の成果だが、これから熟する実の収穫が楽しみだ。心配なのは長雨で、早く晴れの日が多くなってほしいと祈っている。