48才 歳の数だけプチ事始め #38 家庭菜園のサトイモでコロッケを作る
本州ではサトイモといえば春に植え付けて秋に収穫するのが通常かと思う。気温が下がり葉が枯れてきたら霜が降りる前に収穫するのが目安、とされていて分かりやすい。しかし、気温が冬でもそれほど下がらない石垣島では、サトイモの葉が寒さで枯れることもない。では、いつ収穫したら良いのだろうか⁇
サトイモは東南アジア原産で、沖縄の暖かい気候に合っているイメージがあったのだが、周りの家庭菜園の先輩方に聞いても、サトイモ栽培をしている方はいないようだ。島ではサトイモは人気がないのだろうか。沖縄県では田芋(ターンム)と呼ばれるサトイモに似たような芋が伝統的に作られていたようだが、こちらも周りに生産者は見つからず、スーパーで下茹でされた真空パックの田芋をたまに見かける程度だ。
我が家の家庭菜園ではサトイモを栽培しているが、母が東京の実家で育てたサトイモを持ってきて、種芋として植えてみたら?と勧められたのが栽培を始めるきっかけだった。手間がかからないサトイモは畑で葉を繁らせ成長していったが、いつが収穫期なのか分からないままに一年以上経過してしまい、どうしたら良いのか分からなくなっていた。その後、沖縄県では8月がサトイモの植え付け期という農業暦を見つけ、ならば一度掘り上げて種芋になりそうなものを植え直そうと思いたった。
固い土から掘り上げたサトイモは、それなりに小芋ができていたが、長期間育ち過ぎたのか、土寄せが甘かったこともあるのか、豊作とは言えないものだった。それでも種芋を選び改めて植え付け直し、残りを食べるべく幾つか選んで洗い、皮剥きして茹でてみた。
何だか固い、、サトイモ独自の粘り気も少ない。味付けして夕飯に出したが、夫からは固いし食べられない、と言われてしまった。残りのサトイモ、どうしよう⁉︎
急遽クックパッドなどを検索して、潰してコロッケにしてみることにした。下茹では柔らかめにし、ベーコンの細切れを炒めて片栗粉と潰したサトイモを混ぜ、小さなボール状に丸める。衣はパン粉を乾煎りしたものを周りにまぶせば、おつまみサイズのサトイモコロッケの出来上がり!
夕飯の一品として出したところ、サトイモ却下だった夫も食べてくれた。ただ、芋を潰す過程でフードプロセッサーのかけ方が緩かったのか、時折固い食感が残る。2回目にはマッシャーで念入りに潰したところ、粘り気のある滑らかなペースト状にすることができた。手間はかかるが、家庭菜園の野菜を無駄なく美味しく食べ切るには必要な努力だろうか。。