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異業種交流会「気仙沼未来予想図」で気仙沼市の未来につながる時間を過ごす
2024年11月19日の夜、宮城県気仙沼市で青年会議所による初の試みとなる異業種交流会「気仙沼未来予想図」が開催された。
会場は、気仙沼市のアーバンである。
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大きく分けて二部制となっており、前半に講演会、後半に懇親会が行われた。講演会では、気仙沼市に本社がある株式会社 男山本店の代表取締役社長 菅原昭彦が「気仙沼の未来について」と題して、これまで気仙沼市で取り組まれてきた活動を踏まえて、気仙沼市の未来像について講演している。
データを活用した地域経営
データを活用したマーケティング
市長との定例懇談会
観光推進機構による取り組み
気仙沼まち大学
学びの産学官コンソーシアム
雇用推進協議会
気仙沼ビズ
気仙沼市では、現在上記のような地域経営・地域の活力向上・人材育成に関する取り組みが行われているとされている。とくに力を入れているのは人材育成・人作りであるのは広く知られているところだが、実はデータの利活用に対しても注力しているそうだ。
クルーカードを通じて気仙沼市内の各店舗の売り上げ情報が集約され、それに基づいて商品開発やブランディングといった活動が行われ地域経営の取り組みは、全国でも希有なレベルの成果が出ており、他地域からの視察も度々行われているとされている。
目立った結果として、メカジキのブランディングが挙げられ、驚くことに直近10年近くで魚価が3倍近くになるに至っているようだ。地元産品の付加価値をそれほどまでに高められた実績は、確かに全国で見ても希有と言え、視察に訪れる人々が現れるのも頷ける。
また、新型コロナウイルスによって多くの自治体が観光客を失った環境において、気仙沼市は平年の2割減程度に収められたのも、データに基づいたマーケティングや意志決定が行われたためとされている。ちなみに気仙沼市には3つのシェア日本一を擁している。
フカヒレ
メカジキ
カツオ
上記3つである。カツオは知名度こそ高知の方が高いが、実は気仙沼市が日本で最もシェアを持っている魚種とのことだ。知名度で劣っていることから、この事実を知って驚く人々が非常に多いようである。ある意味でブランディングの重要性が感じられる話だ。
講演全体を通じて印象的だったのは、”つながり”の大切である。一つのことに取り組むと次のことが起きる。一つのことに取り組む中で生まれた人とのつながりが新しい機会や挑戦を生み、可能性を広げていく。
誰かが事を起こし、人が集まり、新たな事が起こる連鎖。そうした”つながり”の重要性について語られた話は、まさに今の気仙沼市に起きている好循環を示しているようで、とても印象深かった。
ただ、そうした循環を作るには、取り組みをプロジェクトに落とし込む必要性があるとの指摘もあった。プロジェクトに落とし込まなければ、個の活動で終わってしまい、人がつながっていかないためである。だから、何かをするときにはプロジェクト化し、人を巻き込む必要があるそうだ。
講演内容は、初めて知ることも多く、時間の経過が早く感じられた。聴けば聴くほどに期待感や興味関心の熱が高まり、心から聴きに訪れて良かったと感じられている。こうした話を今後も聴いていきたいと思わずにいられない。
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懇親会は、立食形式で行われた。円形のテーブルを6-8人の人々が囲い、お互いについて話しながら交流を深める形式である。もっとも最初に配置されたテーブルに固定されるものではなく、各々が自由に会場内を歩き回り、他の参加者と親睦を深めている。
これまで全く話す機会を持てなかった人々と接点を持てるのは、とても有意義に感じられた。地方というと人間関係が密なイメージを持たれるが、実際問題としてそれはコミュニティの内側にいる人間の間の話である。
あるコミュニティと別のコミュニティでは接点が全くないなんてケースは枚挙に暇がない。結果的に、このような交流会がなければ、奇跡でもなければ話す機会を持てない人というのは多いのが実情である。
そもそも過疎化が急速に進む環境にあって、人との出会いを作るのはとても難しい。普段、企業経営や事業運営に近いところにいる人々となると尚更出会いを持つのは難しいのだ。その意味で、今回行われた異業種交流会は、とても魅力的な機会だと感じた。次回があるならば、ぜひ参加したい。
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