気仙沼市の商店街の一角でSilent stubborn government(SSG)の楽曲が波打つ幻想的な夜を過ごす|イベントレポート
気仙沼市で活動している音楽アーティストのリスニングパーティーが開かれると耳にしたのは、先日のアジアカフェ&nihongo cafe のときだった。
それから10日少し。リスニングパーティーに参加すべく、黄昏時の気仙沼市を訪れた。
Silent stubborn government(SSG)の音楽とトークを満喫する! くるくる喫茶うつみでのリスニングイベント
リスニングパーティーに関する情報は、くるくる喫茶うつみのInstagramで確認できる。Instagramを見られない人々のために引用すると、以下の通りである。
気仙沼市の大島で喫茶店を営んでいる村上氏と仙台市から気仙沼市の大島に移住した平松氏のユニット「Silent stubborn government(SSG)」の楽曲とその解説を聴きながら、お酒や食事を楽しむ会。ざっくりと説明するとそんな内容である。
ゲストに仙台市在住のDJ SHINGU氏、SSGの楽曲のライナーノーツを担当した音楽ライター・おちゃんまんぐ氏を迎え、多彩な音楽とディープな音楽トークを楽しめる会でもある。いわゆる田舎と呼ばれる地域で行われるイベントとしては稀少なものに違いない。
鳴月で色鮮やかな食材が並ぶ海鮮丼を堪能する
リスニングパーティーは19時開始と聞いていたため、その前に夕食を取ろうと思い、「鳴月」を訪れた。
以前から訪れたいと思っていたのだが、折悪く貸し切りになっていたり、時間が合わなかったりと入店の機会に恵まれなかった。ようやく訪れた機会に、ある種の感慨深さを禁じ得ない。
鳴月で頂いたのは海鮮丼である。2,480円〜となっており、その時々で用いられる食材によって価格が変動すると窺える。本日は2,680円であった。鮪・海老・鮃・帆立・イクラ・たまご・キュウリなど、とても色鮮やかな食材が丼の中を彩る。
どれも新鮮で味わいが良く、満足度がとても高かった。この日はゴールデンウィーク初日ということで、スタッフが気仙沼市街から訪れたお客様に地元の食の食べ方を説明する場面も見られるなど、接客の良さを感じさせられる場面も多く、滞在時間の満足度も高かった。
Silent stubborn government(SSG)の音楽とお酒、食事に酔いしれるくるくる喫茶うつみの幻想的な夜
SSGのリスニングパーティーが行われる会場は、くるくる喫茶うつみである。
もはやお馴染みと言って良いかもしれない。気仙沼市において人々の「やりたい」を実現するハブスポットとなっており、稀少なイベントの多くは、くるくる喫茶うつみで行われている。そんな印象を持つ。
この日は、陸前高田市のフライパンが料理とビールを提供していた。また、バーテンダーの経歴を持った地元の方が、カクテルを作ってくださっている。筆者は自動車の運転をしなければならないため、ノンアルコールカクテルをいただいている。
SSGリスニングパーティーは、全15曲の楽曲を披露する過程で、2-3曲ごとに解説とおちゃんまんぐ氏との対談を挟み、2時間30分程度にわたって行われた。地元の方々を中心に20人程度が訪れている。
誰もがSSGの楽曲が生み出すエレクトリックでありながらも心地よい雰囲気やトークに聴き入り、お酒を片手にフライパンが提供するカレーやくるくる喫茶うつみが提供するケーキに舌鼓を打ちながら、各々が各々の好きな楽曲について語り合う。
普段のくるくる喫茶うつみとも異なる、幻想的な夜だった。夜になると日中以上に静まり返る商店街の一角で、時にうねり、時に凪ぐ音楽の波間に身を委ねる時間は、あまりに非日常的で陶酔感の高さを覚えた。
以下は広告です。ぜひ読んでみてください。
皆様のサポートのお陰で運営を続けられております。今後もぜひサポートをいただけますようお願い申し上げます。