見出し画像

2年ぶりのウィンブルドンテニス選手権

今日から二年ぶりに開催されたイギリスの夏の風物詩、ウィンブルドンテニス選手権が始まりました。昨年はコロナパンデミックのため、早めにテニス協会は中止を発表しました。ちなみにウィンブルドンが開催されなかったのは、第二次世界大戦以降初めての事だったそうです。

私は子供の頃軟式テニスをちょっとやっていたくらいで自分はプレーしないのですが、結構なテニスファンでした。2019年は体調を崩して参加出来ませんでしたが、2018年までは毎年早朝から並んでリターンチケットを入手して会場でテニス観戦をしていました。

幸運な事に今までフェデラー、ジョコビッチ、ナダル、セリーナ、錦織選手などのビッグネイムの試合を生で観戦する事が出来ました。

コロナパンデミックが起こる前は、ウィンブルドンのチケットはすべて抽選で、本当に入手するのが困難でした。そしてどの日程とか誰の試合とか全く自分では選べないしおまけにとても高いのです。

それに比べてリターンチケットは試合の途中からの時もありますが、自分で事前に試合日程を確認しておけば、応援したい選手の試合が選べますし、お値段もとても安いのです。

画像1

私とテニスが好きな友人は毎年、夜が明けるか明けないかの時間に野っ原に敷物を敷いて、4、5時間まるで早朝ピクニックのように、ゲートが開く10時までひたすら並んでいました。

このグラウンドチケット(会場に入るためのチケット)を買うために、一日あたり何千人規模のチケットをもってないテニスファンが世界中から駆けつけるのです。しかし今年はコロナのせいで、チケットはすべてオンラインでしか買えないと聞いた時から、私の中で今年のウィンブルドンはテレビ観戦が決定になりました。

私はこの早朝ピクニックを一人でやった事はないのですが、一人で並んでいる方も結構います。彼らがトイレやコーヒーを買いにそこを離れる時は、前後の人が場所確保と荷物の見張りをしてあげます。

日本人のテニスファンにも何人か会った事があります。日本から一人で来ていたその方は大のテニスファンで、定年退職後テニス四大大会を制覇するためにアメリカやフランスにも行かれたそうです。

二週間のウィンブルドンの大会中、何度もこうやって並んでチケットを手に入れて観戦しているとおっしゃっていました。私はせいぜい二日が限度で、だいたいは一日しか会場では観戦しませんでした。

今年は聞くところによれば、最後の決勝戦以外はいつもの50%しか観客を入れないそうです。でも今日テレビで見たところ、思ったよりも沢山人が入っていてソーシャルディスタンスもなく、運営スタッフ以外観客はマスクもしていませんでした。まあ野外イベントなのでという事でしょうね。

画像2

この大画面がある急斜面になっている丘は、イギリスの引退したティムヘンマンという選手から名前を取って、ヘンマンヒルと言います。会場に入れてもまたセンター、第一、第二コートに入るためには、そこからまたリターンチケットを買うために並ばなければいけません。はっきり言ってとても疲れます。そして午後三時以降にならないとリターンは出ないのです。

なのでリターンチケットの列にはもう並ばないで、この丘に座ってシャンペンやビールを飲みながら、大画面でテニス観戦をする人は多いです。ウィンブルドンの雰囲気を味わいに来ている緩いファンも沢山います。

今日も天気が雨が降ったりやんだりだったのですが、ウィンブルドンの特徴である芝のコートは雨が大敵。センターコートと第一コート以外は屋根がないコートなので、雨が降り出すとすぐにシートが敷かれて試合が中止になります。

イギリスの天気ほど気まぐれなものはないのですが、なんとか二週間お天気を味方につけて日程通り無事に大会が終わる事を願います。

画像3


#スポーツ観戦記

いいなと思ったら応援しよう!