🎬灼熱の魂 226本目 23.04.09【友朱瑠の映画note】

今朝の映画は
【#灼熱の魂】でした。
Amazon Prime 鑑賞
※見出し画像引用 https://www.amazon.co.jp/

2011.12.17 公開　　１３１分
第22回ジニー賞(カナダ版アカデミー賞)８部門受賞
ジュトラ賞(カナダ・ケベック版アカデミー賞)９部門受賞
その他、受賞＆ノミネート 多数有

出演 #ルブナ・アザバル さん
#メリッサ・デゾルモー ＝プーラン さん
##マクシム・ゴーデット さん #レミ・ジラール さん 他
原作 #ワジディ・ムアワッド さん『Incendies（戦火）』
監督＆脚本 #ドゥニ・ヴィルヌーヴ さん

Filmarks (…だけ 0.1刻み) では 23.04.09 時点では 4.1
私的にこれは 4.3 にしておきます。衝撃的…でした…
※Yahoo!映画 4.1　映画 .com 3.9　WATCHA PEDIA 3.8
（※私的採点1最悪 2つまらん 3普通 4かなり良 5最高☆）

この映画は、、、、、


衝撃の作品……ですね。。。


もう………なんか…………とにかくやられた。。。



カナダ映画ですね。
劇中ではフランス語やアラビア語です。



内容は………
ざーーっくり書きますと……

ある姉弟が、
亡くなった母の遺言にあった、
それぞれに送られた、あるメッセージを元に、
母親の故郷へ向かう。。。

こんな内容です。



それで……
いろんな人に話を聞いたり…して
母の生きた足跡を辿っていって、、、

そして、並行して
実際の母の、その時の映像……って感じで、

現実と過去…の映像が
交互に出るような、、、そんな感じの構成です。




出てくる場所は……架空の…という感じで
国名とか出てこないのですが、

原作者のワジディ・ムアウッドさんが
中東レバノン出身で、
カナダのケベック州に移住しているので
その感じで行くと、中東…はレバノン。


姉弟は、カナダに住んでいる設定。
中東系のカナダ人です。
劇中で…カナダ…って言ったかなぁ？？
でも、公式のあらすじ…に中東系カナダ人…とあります。
なので母は、中東の人。
遠く離れた母の故郷、母の祖国に、
向かいます。。。



何章かに分かれた感じの展開をするのですが、

☆注意点☆…としてなのですが、
母と、妹…の服装とかが
めっちゃ似てる…と言うか、同じに見えるほど……なので、

母の映像……かと思ったら、それ妹。
妹の映像……かと思ったら、それ母。
こんな感じに見えるシーンが、
ちょこちょこっとありました。

これ、、、、わざと？、、、、なのかしら？
似てるんですよ。服もバッグも。。。

なので、そこ注意して観てください☆
切り替わりも、しっかりしてないんです。
母歩く～娘歩く～……って流れで、
移り変わっている映像観てると
（！？！？ん？？あれ？？変わってた？？）ってなったりします。

顔も……最初はあんまり区別が……
母娘、似てる感じに、見えちゃうんですよね。
観終わった今では、２人の顔の違いは
ハッキリ分かるんですけれど。。。



あとはですねぇ、、、

これ「ん？ドキュメンタリー映画…だった？？」
…って、
私最初になって。

で、１回止めて、アマプラの再生前の表示を
確認しましたね。



で、割と…淡々と進みます。
ホントにこう……ドキュメンタリーのようで。。。
もしかしたら……
「ん～…ちょっと長いなぁ…。
　で、そこまで面白いってわけじゃないぞ？」って、
そんな感じになるかもしれません。

私も…割とそんな感じにもなってたような…
で、いつものｗ私の感じで、

（あぁ…これ、、、また、
　世間の評価は高く、受賞も多く、
　そして私が合わない系映画……なのかなぁ？）

なんて、
そんなふうにも感じてたり…ありましたね。



それでも、その母が歩んだ人生の軌跡は………
やはり大変なものがあったので、
それ自体は、見応えのあるシーンもありますし、
ショッキングな映像も、あったりします。

全然、つまらない…わけでは無いです☆

そして、ロケーションもまた、
簡単にセット作った～…とかじゃない感じの、
実際の戦争の後の状態、、、みたいなところで
たくさん撮ってる感じですし、

とてもリアルで、
やっぱりどこか、ドキュメンタリータッチを感じる、
そんなふうに観ていて。


そういうのを含めて。。。。


こう……戦争、内線、紛争などの地域での、
その大変さを描いたりしてる…

まぁ割と想像の出来る？、、、
ヒューマン・ドラマ…なのかなぁ…と。





これが、、、、





あんなのを………持ってこられるとは、、、、、




時間的には…………
最後の１０分……ぐらいです。




なので、そこまでは、、、

割と長い時間、、、
普通に観てた感じの時間……があります。



で、その最後の時間で……映し出される真実に、、、




もう、

ガーーーーーーーン！！！！！！！

って、なります。


もうなんか……しばらく引きずる……ぐらいに。


冗談抜きです。。。



なので、
そこまでの……
悲しいシーンもあり、見応えのあるシーンもあり、
ショッキングなシーンもあり、、、

そんな…映像を淡々と…つまりは、
そんなに感情の起伏も起こらず……で観続けた中で、、、


（ん～、、、なんか…でも、
　こんな感じのままで終わるのかなぁ…）




……が、いきなり壊される、、、、




もうなんか、
（ちょっと…長いかなぁ～）
（ん～なんかドキュメンタリーみたいだなぁ～）とか、

そういうふうに、
ちょっとネガティブ感もあった、
そこまでのものが、、、



その衝撃でもう、忘れちゃう！
全部を吹き飛ばす！



もう、そこまでの時間の全てが
前フリだったのか……って思うほど…に、

しっかり観ていたほど…に、


重く、キツく、苦しく、、、


そこに一気に集約されて。。。

うわぁぁぁぁぁぁー！！！

……です。




あの…………本当にちょっと、
傷つきますよ？


この作品、観るのであれば、
いいですか？？　傷つきますからね？？


もう、その内容を
想像すればするほどに、キツい。。。


なんかもう、忘れちゃいたくなる。


軽い気持ちで観ると………
グッサリ刺さる、、、、


言ってみれば、謎解き感……で、
画面の姉弟と共に、

（いったい何があるんだろう？）
（母が遺したものって何だろう？）

…そう観ていくと思うので、

それなりに、そこまでの内容を忘れずに…
観ていると思うんです。


姉弟と
一緒に旅して、一緒に疑問を持って、
一緒に理解して、一緒に知っていく……みたいな。


そして、映像とかも、
エンターテイメント性の起伏のある映画…
ってわけでも無い。


その軌跡を辿って………
そして、その軌跡の実際の映像的なのを観て………


母の生きてきた苦労。道のり。
母はどんな人だったのか。


……これを噛み締めながら、、、観てきて。



………そこに行き着いた時。



弟の"言葉"を聞いて……
姉がそこに行き着いた時、

そこで、
それを理解した瞬間、
大きな驚きを見せます。悲鳴にも似た。。。

その瞬間、姉と同時にそれを……
パッと理解出来るか？？？


私、
パッと分かりませんでした。。。。泣

その姉の様子に（……え！？）…ってなりました。

で、一時停止しました。

（え？何、、、？？
　この流れで……姉が…あんな感じになる……？？
　ん？ならば、私だってそう理解出来る…はず……？？）

で、先に行かず、すぐ１０秒戻しをして。。。

も一度、その姉の変わり様…のとこまで観て。

で、また一時停止して。。。


そして、、、（ん？つまり…どういうことだ？）
……と考えてみて、、、考えてみて、、、
そして…わかり出す。。。

（ん？……つまり……え？そういう……え？？？？
　あ、だから……そういう意味で…弟は言ってるのか…
　そうだよ…ね？うん、そういう意味なんだわ……
　え～、いやいやいやいや、ちょっと……
　え～マジで～そういうこと？！ちょ…待ってよ……えぇぇ…）

……って、なりました。。。ガチですね。。。


姉と同じように、パッと同時にわかりたかったのですが、
ちょっとそれは、
私の中には無い、生まれない、
そういうこと、、、だからなのかもしれません。


で、
その後のシーンで、
それはわかりやすく、映像でも伝えてくれるのですが、

なんかこう………
胸に気持ちの良くないものを……抱えて残りを観続ける
…みたいな。
そんな感じ、でしたね。



私の中には無い、生まれない、…こと。
でも、この原作者には生まれたこと。
それはつまり、
これが、ただの作り話、フィクションでは無く、
実際にこういうことが在る、存在する……を
指し示しているのだな……というのも感じました。



はい、、、
そんな………弟の言葉。

姉は数学の助教授なんです。

そんな姉に……弟が伝える、ある数式。。。

”それは　恐ろしい物語

 それは　かけがえのない愛の物語"

母からの遺言の中にある、言葉です。

この映画を……オススメしていいのか…も、
ちょっと悩みます 笑


その衝撃は
別に、ホラーでも無いし、残虐シーンでも無いし、
目を覆いたくなるシーンでも無い。。。


でも、
凄く、、、、凄く、シンドい。。。



はい、観るか観ないか……は、あなた次第、、、ｗ

※いつもは短い方の予告動画を選びますが、
今回のはロングバージョンの方です☆

---

では、鑑賞済みの方向けの
ネタバレ含みのレビューを、、、
書きます。。。
↓

いやぁ、、、、観ました？？
観て、、、ここに来てます？？笑

"先にネタバレ確認したい人"……が、
最近多いって聞くからなぁ、、、、ｗ

「たぶんこの映画、観ないから、ネタバレ見よー」…とか、

「ネタバレを把握してから観よー」って人も、

居るでしょうねぇ、、、笑


でも。
ちゃんと観るつもりならば、
この作品は…中身のことを知らないで観る方が、
絶対に良い、ですよ。　私、そう思います☆

母ナワル（ルブナ・アザバルさん）が……
家族にキレられて、
挙げ句、恋人まで殺されて。兄弟に殺されて。

あそこ、でも…
（なんで？なんでそんなに？何をした？）って、
なりませんでしたか？


宗教の違い…の男性、
難民の、宗教の違う男性……との、
婚前前性交渉……さらに妊娠、、、

それはもう、家族の恥、一族の恥…となって
死に値する……わけですねぇ、、


そういう価値観がある、そしてそれは
架空のフィクションの話、、、では無く、
実際にある。。。


「名誉殺人」って言うそうです。
中東とか、アフリカ、南アジアとかに
未だにある価値観。

婚前前性交渉、あとは異宗教、
親が認めない異性との交際、、、などをした人間は
自由に処罰していい…みたいな。
家族の手で、家族の名誉を守るため…に殺す。
家族ができないなら、家族ごと、殺される…みたいな。

割と……あっさりと射殺、でしたもんね、、、
そして、ナワルまでも殺ろうとしてたし、、、

いやぁ、、、恐ろしい。。。

産んですぐの子どもを…
ナワルの顔に近づけて、、、

「母さんの顔を良く見て。　忘れないように。」

そして

『いつか必ず探しに行く　約束する　私の坊や』


あの……踵に入れた３点タトゥー。
あれ……ホントに刺すのに合わせて、
赤ちゃん泣く…みたいな？
そんな感じ、ありませんでした？？
足もビクって動いて……だったし。。。
めっちゃリアルだった気が、、、、

あれ……ホントの赤ちゃんの足に…やってんな？ｗ

バスに乗って……途中でバス、止められて。

運転手が必死に会話してる映像……で、

（あ…これ、、、撃たれるやつや…）って。

で、その通りに悲劇に。。。
でも、
その後にバスにも連射…は想像出来ず。。。


そしてあの、、、
一回、連れ出して助けられた……はずの子ども。
きっとあれ、
「ママー！」って、、、バス側に叫んでいたから？
すぐ、親子じゃ無いってバレちゃった？？
引き剥がされて。。。


あの子どもがバス方に戻る……
遠目で撮ってる映像の、、、
バスに向かって走りながら、撃たれて倒れるシーン。
あれ、、、どうやって撮ったんでしょうかねぇ…

走りながら……
「銃声が鳴ったら倒れてみて。」で、
あんなふうに…ガクッと倒れられます？？

あんな小さい子が……走りながら…倒れる。
しかも、ガクッと倒れる。。。
あれ………わからないなぁ、、、どうやって？？？

普通、走りながら…音が鳴ったら倒れて。…って
そう言われても、、、できないと思うんですよね。
手をつこうとする…とか、
こう…、せーの、的な感じ…とか、
ちょっと前の方にマットがあって、
そっちに飛び込む感じ……なら、、たぶんできる。
前の方に少し、距離を稼いでしまう感…あると思うんです。

でも、何の躊躇も無く、ガクッバタン！って…
もろ顔面から、急に電源落ちた…みたいな、
走りながら、即その場に落ちる……あの倒れ方、、、
あんな小さい子が。。。

あまりにリアリティがあったので、
何回か観て 笑、関心してしまいました。。。

あれ……ＣＧとか…？？なのかなぁ、、、

ずっと学校の用務員だった人。
あの人との会話のセリフ、、、


「彼が送り込まれた。
　彼は筋金入りの拷問人だった。
　レ○○しまくった。
　釈放までに身も心も打ち砕き、
　歌を歌わなくさせるために。」


いやぁ、、、、シンドいですね。。。
１３年間監視……とか言ってたし、、、
１３年間、、、はぁ？？？泣
これに関する拷問とかレ○○シーンとかまでも
リアルに制作とかされてたら、、、

まぁでも、その辺がこの映画の……
バランスを取ってるところ、なのかもなぁ…

それなりに、ショッキングなシーンは
きちんと作り、描写する。
でも、多過ぎない感じ……。

あの……
弟シモン（マクシム・ゴーデットさん）と、
公証人ジャン（レミ・ジラールさん）が、

姉のところへ出発する前に、
書類保管庫？…で、

「～～私でルベル家は絶える。
　ある男の遺書を見せよう。
　～～～
　”死” で物語は終わらない。
　常に痕跡を残す。
　兄を捜すには、母親の人生を遡れ。」


このセリフ、印象的でしたね。

人は生きていれば、生きていたのであれば、
必ず痕跡を残す。
多かれ少なかれ、必ず残す。。。

"生きた証" なんて良く言いますけれど、
残す者、そして、残される物、者。

戦争で虐殺、大量虐殺された人々……でも、
遺した名前…は、きっとあるのでしょうし。。。


何なんでしょうねぇ、
同じ地球に生まれても、まるで違う価値観。
同じ人間じゃ無いみたい。



いやぁ……でも、すごい衝撃だったなぁ………
今はもう、時間も経ったし、、、
あの…理解した時の……あの感じ、、、、

なんとも言えない感じ、でしたねぇ……

…ですよね？？



割と……早い段階で想像してた人も…居るのかなぁ？

なんか、いろんなところでのコメント、
チラチラ見ましたけど、
まぁ～「衝撃」って言葉をみ～んな使ってる…みたいなｗ



はい、締めます。

良い映画を観た………と言う感じなのでしょうか。。。
観て後悔は無いけれど、
忘れない映画……でしょうね。


「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか「ミスト」とか…
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
この手の終わり方……すごいショックで覚えてますけれど、

この手の終わり方……ってやっぱり忘れないですよねぇ、、、
心を荒く掴まれる…握られる？…ぐらいでしょうか 笑


はい、そんな、忘れない、忘れられない映画が
また１つ増えた私、でした☆


おしまい☆