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This is UX Design.

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UXデザインについての記事や、「これはUXデザインだ!」という記事をまとめたものです。
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記事一覧

ASOに効く、App Storeのレビューから3.0以下が消える3つのテクニックと、たった1つの大前提。

自分が運営に関わっているZOWAというiOSアプリがあるのですが、数ヶ月前にあることをして直近まで3,4ヶ月間ほど、3以下のレビューがありませんでした。 残念ながら先日結構初歩的なバグを出してしまい、その記録は途絶えてしまったのですが、まあ数ヶ月続いただけでもなかなか頑張った話だったなと思います。 頑張った記念&次はもっと長く継続できるよう、やったこと等をシェアできればと思います。 レビューを高めるコツたった1つの大前提 高いレビュースコアを手に入れるための大前提は

多拠点モデル実装!!  ベルフェイスが "今さら" Zoomにケンカを売る理由

全ての営業マンへChristmas プレゼントというわけでもないが、12/25にベルフェイスは多拠点で商談できる新モデルをリリースした。 『多拠点型ベルフェイス』とは? Web会議を立ち上げて相手にURLを送るだけで、複数名がオンラインで商談できる機能    ※対応ブラウザ:Chromeのみ 『ベルフェイスって複数人で使えるようにならないんですか?』サービスリリースして2年半、これはもっとも多い要望だった。しかし、我々はそれを頑なに拒み続けた。 「あ、それだったらZoo

長く愛されるコンポーネントのための取り組み

はじめにこの記事はGoodpatch UI Design Advent Calendar 21日目の記事です。 僕が担当しているプロジェクトではWebアプリケーションを開発しているのですが、その開発の中で発生したコンポーネントにまつわる問題とそれを改善するための取り組みについてご紹介します。なお、この記事の中で言う"コンポーネント"はUIを構築するための"UIコンポーネント"を指すのだと思ってください。 デザインと実装の分業によるコンポーネント設計思想のズレ開発初期はデザ

実践UI Flows - UI制作のはじまり

UI Flowsは、37signalsというアメリカのウェブアプリケーション開発会社が生み出した、画面遷移図の上位互換的なUI制作ノウハウです。 チームで行う最初のUI制作フローUXデザインやエンジニアリングに比べ、UIデザインをチーム全体で進めるノウハウは意外なほど浸透していません。 これは、遷移図やワイヤーフレーム作りをディレクターと意思決定者間で行い、その後のUI制作はデザイナー個人に任せるという、職能で分断された制作フローが原因と思われます。 これは分業として大

「Redirectable UI」という考え方

こんにちは、dely CTOの大竹雅登(@EntreGulss)です。 UIデザインの世界は日々発展しています。先日のWWDC 2018で、Apple Human Interface Design Teamが「Designing Fluid Interfaces」と題して発表を行いました。非常に有益な内容で自分たちのプロダクトにも応用できそうなことが多かったので、単に内容をまとめるのではなく自分なりの考察も含めて書きたいと思います。 はじめに 本編 ・Fluidインターフ

アイデアの基礎体力「観察力」の鍛え方

先日、「どうやってそんなすぐにアイデア出せるんですか?」という相談を受けて「おもろいとか、おもろくないとか考えずに向き合えばすぐ出る」とアドバイスしたところ、そう簡単にはいかなかったということでアイデアの基礎体力でもある「観察力」について、少し説明します。 僕は10年ほど、広告のプランナーとして働いていました。そこでは明日提案なんだけど、今日の午後に全体会議あるんだけど、なんかいいアイデアない?(電話で)なんてことデフォで結構あるんです。そんなとき、その場でうーんといって、

¥300

Code for Fun. 踊るエンジニア採用ページができるまで。

hey! 先日heyのエンジニア採用ページを公開しました。 採用関連のページは会社のWhyを伝える重要な接点。 heyが何を目指しているのか、どんなチームなのかなどについて、今回の採用ページの制作プロセスを通じてお伝えしていければと思います。 heyのミッションとはまず、エンジニア募集ページをつくるにあたり、なぜheyでエンジニアとして働くことの価値はどういうことなのか、heyがエンジニアに求めることはどういうことなのかを明確に再確認することからはじめました。 heyのコ

不適切なユーザーインターフェースがもたらす悲劇

前回の記事にて、複雑なシステムを制御するためには適切なユーザーインターフェースが必要であるという事を述べました。昨今では人間中心設計、ユーザーセンタードなどの概念が注目されておりますので、ユーザーインターフェースの重要性に関しては評価されつつあるのだと思います。では、もし適切なユーザーインターフェースを用意出来なかった場合、どのような展開になるのでしょうか。 この記事を読んでくださっている方の中には、適切なユーザーインターフェースなんか用意しなくても、ユーザーが我慢したり、

“お金”のインタラクションデザインの作り方

こんにちは。マネーフォワードで自動貯金サービス『しらたま』のPO/デザイナーをしているohsです。 少し前ですが、【Fintechデザイナー反省会】というイベントに登壇させてもらいました。 その時にお話した実物の貯金箱感覚をアプリ内で表現した部分について、質問など頂いたので、アプリ内のインタラクションについて紹介しようかと思います。(今更感ですんません😅) 他の登壇者の坪田さん、神崎さん、広野さんの話も同じお金を扱うサービスでも全く違う視点での話で面白かったのでオスス

Frontend Weekly for Designer Vol.2

UXについて価値ある11の教訓UXデザイナーである著者が得た、UXデザイナーとして働くための11の教訓。「学ぶことがまだあることを学んだ」という彼の経験に基づく教訓は、UXデザイナーという肩書を持つ人たちに限らず、プロダクト開発に関わる人にとって大事なことばかり。 デザイナーのための”いい”質問の仕方デザイナはどんな質問をするべきなのか? まずはどんな種類の質問が存在しているのかから始まり、”いい”質問をするために知っておきたいこと、そして、質問をする利点について詳しく解説

UXデザインにおけるストーリー

こんにちは、デザイナーのSasaki(@toshiyassk)です。 学生のときにストーリーテリングのワークショップに参加してから、ストーリーって面白いなと思うようになりました。(ストーリーテリングはストーリーを言葉、音声、イメージなどで伝えるための技法です。) UXデザインのプロセスのなかで、シナリオ手法やストーリーボードなどのツールを使うことがありますが、そもそもシナリオやストーリーとは何なのか、UXデザインにおいてどう活用できるのかということについて、研究されてきた内

最強の"いいね"ボタンを考える / スペキュラティブUX

ある日、Twitter社から電話がかかってきて 「ハートマークは便利だけどTwitterらしさを失ってしまった。新しい"いいね"マークを提案してほしい」 と言われたらどうしよう。という人に言えない感じの悩みがあったのですが、答えが分かったのでそのことについて書きます。 デファクトスタンダードに合わせると、おそらくハートとなるでしょう(Twitter / Instagram / note 参考)。 候補としては、☆、ハート、サムズアップあたりがパッと思いつくのではないで

noteのマガジンとSpotifyのプレイリストにある共通点

お仕事で音楽系のプロダクトに関わっているのですが、その傍らnoteにブログを書いていて、感じたことがあります。 それはnoteの「マガジン」とSpotifyの「プレイリスト」には、効果とユーザー体験に共通点があるということでした。 マガジンおよびプレイリストには「フォロワー」「クリエイター」「マガジン・プレイリストの運営者」の3者が関係しています。 本エントリーでは順番に、それぞれの視点からお話していきます。 マガジン(note) フォロワー視点 noteでは、マ

慣れるUIをつくる 理論編

「良いUIって何だろう?」という話題の中で、“直感的なUI” や “問題解決するUI”、“コンセプトを訴求するUI” などと一緒にほぼ確実に上がるものがあります。 それは「慣れたUI」です。 ほとんどのUIにおいて、インターフェースへの慣れはユーザーにとっての(少なくとも一時的には)大きな体験要素です。 サイトやアプリをリニューアルすると一週間くらいは離脱率が上がってしまうのがその証左です。(体験したことのあるデザイナーさんもいらっしゃるのではないでしょうか) UIデ