10分で分かる 出版業界の人に読んで欲しい 漫画村 本当の問題
10分で分かる 出版業界の人に読んで欲しい 漫画村 本当の問題
忙しい人の為の10分で分かるデータから見る正しい 漫画村 本当の問題
大多数は基本的にデータ見ませんし思い込みだけで判断します。
この漫画村の場合ですと、違法でのダウンロードサービスなんてけしからん。
とかこう言う奴がいるからコンテンツ産業が育たないんだ。
とかですね。
これは確かに倫理的観点から見たらその通りです。所がデータで見るとこうのような発言が以下に見当違いががよく分かります。
別に違法サイトを助長しているわけではありませんし、違法コンテンツは有るよりは無い方がマシ(better)です。
ここで言いたいのはちゃんとデータを見る事で表面的な思い込みから解放され、合理的な判断ができる可能性があると言う事です。
・海賊版無料コンテンツがある事で売り上げが下がったは嘘
です。
データで見てみましょう
まず日本での出版コンテンツの売上ですが
2016
電子出版 1900億
紙出版 1兆4700億
2017
電子出版 2200億
紙出版 1兆3700億
2018
漫画村出現
2018
電子出版 2400億
紙出版 1兆2900億
Death。
漫画村が出現したのが大体2018年前後と言われているので、なので漫画村が及ぼした影響は2018年の出版物の売上に影響します。
ここでシカゴ学的に考察すると、もし仮に漫画違法コンテンツが売上に悪影響を及ぼしたのだとしたら
2018年の出版出版物に対して悪影響を及ぼすと予測できます。
要するに、2018年の売り上げが2017年の売り上げに比べて現象していれば
漫画村(違法コンテンツ)は悪(影響を及ぼす)
であり
2018年の売り上げた増収であれば
漫画村(違法コンテンツ)の効果は極めて限定的
と言わざる終えません。
そして、
2016年を基準に考えると
2016
電子出版 1900億
紙出版 1兆4700億
↓
2017
電子出版 2200億
紙出版 1兆3700億
=
電子 + 300億
紙 ー 1000億
2017年の売り上げ = 前年比 -700億
です。
2017
電子出版 2200億
紙出版 1兆3700億
↓
2018
電子出版 2400億
紙出版 1兆2900億
=
電子 + 200億
紙 ー 800億
=
2018年の売り上げ = 前年比 -600億
と、漫画村という違法コンテンツが生まれたにも関わらず、出版の売り上げで見ると、
2018年の方が 100億 持ち直しております。
このデータを見る限り 漫画村(違法コンテンツ)が売り上げに与える影響は
ほとんど無視して良い程度の誤差である。という事ができます。
勿論漫画村が全く存在しない2019年の売り上げを見ない事には結論は出せません。
ただしこのトレンドを見る限り多分2019年の売り上げ予測は
電子出版 +200億
紙出版 -800億 ~ 1000億
辺りに推移する様に予想できます。(あくまで予測です)
と、認知バイアス(思い込みや勘違い)がかかっている我々は違法ダウンロードコンテンツが社会現象の様に錯覚し
違法コンテンツのせいで社会が正常に働かない
と錯覚しがちですが、データを読む限り別に違法漫画コンテンツが与える経済的影響は誤差としか言えません。
社会的影響は、違法コンテンツは人々の認知バイアスの網にかかりやすいので、
簡単にハレーションを起こしやすい、炎上しやすいトピックなので社会現象化しやすいですが経済的影響は極めて少ないです。
(何度も書きますが、だからと行って違法コンテンツを助長しているわけではありません。あくまでデータ見ましょうって事です。)
しかし、漫画村が我々に教えてくれた表面的な事は、違法コンテンツは別に売上に悪影響を及ぼさない(及ぼしても誤差)
ただし
実は漫画村が押してえてくれる本質的な問題が内在しております。これの方がよっぽどヤバイです。
それについて解説いたします。
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