桂 歌蔵

高座に上って、落語や諸々の事を語り喋ってます。 椅子に座って、小説や諸々の事を書き綴ってます。

桂 歌蔵

高座に上って、落語や諸々の事を語り喋ってます。 椅子に座って、小説や諸々の事を書き綴ってます。

最近の記事

一門であったこと、誇りに思います

米丸師匠が8月1日にご逝去された。 99歳、数えで100。けど来年の4月6日に 満100歳になる御生誕日には、 なんとしてでも 高座に上がりたかったのだろうと思う。 大往生を遂げた翌日の8月2日、 地方から駆け付け、永眠された師匠と 対面させていただいた際、 ”絶対、師匠は悔しがっている” そう確信した。 きれいなお顔をされていた。 いつも高座から放たれていた、 あの品の良さと華が、 棺に納められた御身体から漂ってくる。 上品な佇まいで明るく陽気。 内面から醸し出される外連

    • 小柳枝師匠、ありがとうございました。

      小柳枝師匠に教わったネタ、 今ざっと思い返せば、 「二番煎じ」 「狸札」「狸賽」 「浮世床」 「蝦蟇の油」 まだまだあったような。 粋で流麗、美しい調べ、 さながら謡のごとく、 まさに立て板に水、といった口跡で 若手にとっては憧れといえる芸風を もつ師匠だった。 皆がこぞって師匠のもとに ネタを教わりに伺ったが、 誰もあの間と口跡と 師匠が醸し出す佇まいを モノにできない。 私の回りのいる 落語通の方々は皆、 「芸協にもあんな名人がいるんだね」 そう小柳枝師匠を評した。

      • 遠くからみていたチバユウスケ

        今日で浅草演芸ホール3日目。 明日から地方なので2日間休演。 今年最後の寄席出演。 3日間晴天の中、浅草まで通わせてもらった。 浅草までの行き帰り、 ずっとTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTと The Birthdayを聴いていた。 イマイくんが在籍時のThe Birthday、 またTHE GOLDEN WET FINGERSのライブに 何度か招待してもらい、 楽屋にも顔を出したのだが、 チバユウスケのオーラがすごく、 さながらロックンロールの帝王とい

        • アチャー!

          ブルース・リー没後50年記念『燃えよドラゴン』 劇場公開版 4Kリマスターにて 11月30日までの期間限定上映とのことで、 新宿ピカデリーにやってきました。 テレビ放映、ビデオ、レーザーディスク、 DVDと何百回、いや、少なくとも百回以上は 観ている映画ですが、映画館にて上映とあらば、 行くしかないでしょう。 もう宗教みたいなものです。

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          広小路亭初日

          阪神日本一おめでとうございます。 38年前といえば、私は21歳。 西武球場に日本シリーズは 観に行かなかったけど、 ペナントレースは後楽園球場での 阪神巨人戦に行きましたね。 しかしあれから38年。 今やメジャーリーグで投手で10勝し、 ホームラン王になる日本人選手が 存在するにもかかわらず、 WBCなるイベントにて 日本代表チームが、 アメリカ・中南米のチームを 打ち負かし、世界一の称号を 手に入れたにもかかわらず、 日本一に狂喜乱舞する道頓堀川界隈。 この不変の求心力こそ

          広小路亭初日

          落語について思うこと

          落語が確立し得たのは、 やはり観客に負う所が大きい。 海外で身に沁みて、そう感じた。 上半身のみを駆使した たった1人の話芸に、 長時間耳を傾け続けるのだから。 だからこそ、忍耐強く礼節をわきまえた 日本人から派生した芸能なのだろう。 噺家は指揮者、お客さんこそが演奏者。 饒舌な指揮者の身振り手振りに合わせ、 笑いのハーモニーと賞賛のクラップを 場内に響かせる。 一体化した時のエモさといったら。 日本文化が生み出した落語に 携わることができて誇りに思う。

          落語について思うこと

          20数年前に亡くなった友人のこと

          私がプロレスをあまり観なくなり、興味を失くしてしまったのは、 FMWというプロレス団体の末期にかかわりを持ってしまったことが 要因かもしれない。 あれは2000年の夏だったか。 水道橋になる格闘技カフェコロッセオのオープンセレモニーに私は招かれていた。同席していた当時のFMW社長の荒井さん、看板選手ハヤブサを店主から紹介してもらい、その場で荒井さんと意気投合、それからお付き合いが始まった。 当時、創設者の大仁田厚は、FMWから追放され、団体は荒井さんとエースの覆面レスラーハ

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          20数年前に亡くなった友人のこと

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          今日のこと

          ごく私的なことなんで、 書こうかどうか迷ったけど、 ずっと閉ざされた場所にいたことだし、 とりあえず書きます。 宮崎での落語会を無事終え、 駅から空港に向かう途中、 抗がん剤治療を始めたばかりの 大阪堺に住んでいる俺の母親 (以下おかんと称す)が危篤 との知らせが入った。 宮崎空港で羽田着の飛行機を 大阪着に変更しようとしたが、 チェックインぎりぎりだし、 祝日なんで乗客も多い。願いは叶わず。 それでも20時20分に羽田に着くので、 21時30分頃の新大阪行きの 最終新幹線

          今日のこと

          AKAI

          ご子息の赤井英五郎さんの 初監督作品「AKAI」 赤井英和先輩の奥様佳子さんから ご招待券を頂き、 鑑賞してまいりました。 高校大学時代、憧れてやまなかった 赤井先輩の雄姿を こんな巨大なスクリーンで 再び目にすることが叶うとは! 本当にカッコよかった。 ワイルドで強くて 色気があって、茶目っ気があって。 当時関西での人気もすごかった。 高校の後輩であることが誇りでした。 その映像を息子さんが 丁寧につないで編集し、 ダイナミックに繊細に 音をかぶせ、 素晴らしい作品

          中席中日

          末廣亭中日。あと5日間。 今日も昨日同様、13時15分に上がった時点で、ほぼ1階は満席。 しかし昨日と違うところは、お客さんがかなり静か。噺家は私が上がる前までほぼ撃沈状態。ウケたのは漫才の陽昇さんだけ。 うーん、盆休みだけに寄席の常連さんというより一見さん多し、かな、と。 陽昇さんのあとに上がったので、できるだけアマいネタを披露したのだが、やはり最後まで重かった…。申し訳ありません、力不足で。 あとに上がる春風亭柳好アニさんが、高座脇で客席の反応を伺ってたのか、肩を落とし高

          中席中日

          8月中席初日

          今日から10日間、新宿末廣亭の昼席に出演。 ご存じの通り、今、老舗のこちらの寄席が存続の危機に瀕しているとのことで、8月末までクラウドファンディングを行っている。昼席は笑点司会でお馴染みの春風亭昇太会長がトリ、夜席は集客力の高い神田伯山くんが何日かトリを務めるということで、落語芸術協会の全面的な協力体制が伺える。そんな昼席に出演させてもらえるのはありがたいのだが、ふと思った。 自分は入門した当初から今に至るまで、本気で寄席や落語界の将来を考えたことはあっただろうか、と。

          8月中席初日

          今日から8月

          昨日までこもって執筆してましたが、 今月は高座月間です。 今日から5日まで浅草夜席18時。 11日から20日までは新宿末広亭昼席、 下旬から10日ほど北海道を回ります。 あ、半ばには吉祥寺のライブハウスも。 というわけで まだまだ照り付ける陽の下、 浅草へ。 寄席の楽屋も前座お囃子さんと 感染者が増えているようです。 本当に気を付けないと。 予防に細心の注意を払い、 免疫力を高めること。 けど、この暑さじゃねえ。 マスクも正直苦しい。 けど、せめて高座で はずせるだけでよし

          今日から8月

          お墓参り 掛け持ち

          先日の一門会も無事終わり、 遅くなりましたが、お礼方々、 顔を見せに師匠のお墓参りに行ってきました。 ところで、一門会の模様をアップした後、 知り合いの方々から、普段の歌丸師匠は あんな格好をしてたんですか、と訊かれました。 意外にロッカーだったんですね、と。 んなこたあない。 というわけで、 師匠の普段着の写真をアップします。

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          お墓参り 掛け持ち

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          大喜利の神様

          ひたすら執筆に取り組む日々を送っております。 今日は久々の高座。関内ホールの一門会でした。落語を披露した後は、一門五人による大喜利。 楽しかったです。

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          大喜利の神様

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