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【詩】メガネのあの子

メガネをかけている子をかっこいいと思った

目が悪いから良いことなんてないよ

そう言っていたけどやっぱりメガネがうらやましかった

不謹慎なわたし

小学一年生の私に配慮というものがなかった

メガネをかけるのは大人だけ

そう思っていたのに私と同じ年のあの子はメガネをかけてる

目の良い私には目の悪いあの子の気持ちはわからない

視界がぼやけて乱視が入るとぐるぐるまわる

そのうっとうしさがわかるようになったのが高校生

それからは下がり続ける視力にこわくなった

どこまで下がるのかという恐怖がちらっとかすめた

メガネをかけるようになった私

メガネをかけていたあの子のようにはカッコよくない

なんでだろう

コンタクトにしたらと言われたけれど今でもメガネをかけ続ている

一番前に席に座っていたあの子

目が悪くてメガネをかけていたあの子

尊敬と憧れの入り混じる視線を後ろの席からおくってた

私はあの子に恋してた


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