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小説:小姐に嵌まる男たち(はじめに、目次)

(はじめに)

 小姐(シャオジェ)=日本人の男たちが嵌まる中国人女性のことを言う。

 なんてね。本当はKTVやクラブなどで男性へのサービスが伴う(下のサービスが有っても無くても)仕事をしている女性のことを言い、その場で使う言葉である。2005~06年くらいまでは「お嬢さん」「お姉さん」の意味合いがあり、喫茶店や料理店などで働く服務員に対しても使っていたが、今じゃ見向きもしないどころか、もし振り向かれたら、その服務員は怒っているに違いない。

 現在、喫茶店や料理店などで働く服務員を呼ぶときは、「服務員」か「服員」と呼ぶ。それでも振り向いてくれない場合は「美女」と呼ぶ。かなりの確率で振り向いてくれる。男性服務員は「帅哥(格好いいお兄さん)」と呼ぶ。念の為。

 日本人が駐在で中国に行くことになると、だいたいの人が単身赴任である。そしていい歳を過ぎての赴任となると、多くの人が嵌まってしまうのが小姐だ。

 小姐(シャオジェ)=日本人の男たちが嵌まる中国人女性のことを言う。

 そんな小姐に嵌まってしまった男たちの物語集。

(目次)

●駐在最後の日の悲劇

●駐在最後の日の喜劇


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