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渓流を遡って行く夢《Dream Diary 05》


xxxx年4月26日(x)その3


 私は両足に特殊なローラースケートを付けた靴を履いていた。これを履くと水上や水の中をスムースに歩いたり走ったり出来るのだ。私は山間の渓流の中に立ち、これからこの靴で渓流を遡り、水源がどうなっているのか確かめに行くところだ。森の樹々の間からシカやイノシシの姿が見える。渓流を遡って行くにつれて流れは徐々に幅が狭くなってゆく。水辺でヘビの群れが鎌首をもたげて私に注目している。ローラースケート靴の私にとって渓流に転がる石や岩は全く障害にならず、ちょっとした滝があっても歩行はとてもスムースだ。水溜りや岩陰のヒルが私の血を吸えなくて残念そうに身をくねらせている。やがて水流は幾つも枝分かれしながら判然としなくなり、谷の斜面や山の尾根へと消えて行った。終わってみれば簡単だったな。私は空中から山々を見下ろしながら思った。この靴は宙に浮くことも出来るのだ。私は海原へ飛び、高波の間をサーフィンするように走って行く。こないだ聴いたCDの「Surfing with the alien」みたいなイケイケの気分だ。サーフボードじゃなくて特殊なローラースケートシューズだけど。今度は深い海溝の底を見に行こう。

 


*ジョ―・サトリアーニ「Surfing with the alien」

★むかし付けていた夢日記を元に、テキトーにでっち上げを加えて書いています。


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