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友人


ゴルフ焼けしたいいオヤジになった
今では大阪の支社長さんだ
 
 「僕らの音楽を解ってくれる人は、
  この街に一人いるかいないかってところだ。
  だけど、これだけは確実に言える。
  僕らは凄いことをやっているんだよ。」
 
かつて 君の言葉は
僕を鼓舞した

チラシやポスターを手作りして
小さな画廊でフリー・インプロヴィゼーション
聴きに来た八人中七人は仲間内だった
 
僕らはそれぞれ孤独な
地を這うちっぽけな蟻に過ぎなかった
僕らは世界をノイズの大河に戻そうとした
それがいったい何をもたらすのか 
胸をときめかせながら
 
あれから長い年月が経った今も
君の言葉をはっきりと覚えているよ
話の合間に伝えたかったけれど
大阪行き新幹線の時刻が近付いた
 
 「これでもう、
  会うことはないかもなあ‥‥」
 
帰り際に呟いた友人の言葉を
笑って否定したけれど

内心では
思っている

それもまた良し



Gibson ES‐175 その後も会ってライブを聴きました。
今はJAZZのスタンダードの演奏を楽しんでいる。


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