バニーガールの二等辺三角形(8月2日はバニーガールの日🎉)
皆さんご存知のように、人類はバニーガールとそうでない人類とに分けられる。そうでない人類も時間をかけて徐々にバニーガールになっていく。それは老若男女その他いろいろn個の性を問わない。まあそれらを問わないってのは、これからの人間社会はそうであって欲しいし、そうであるべきだとの理想と希望を込めて言ってるんですが。だけど問題は、そういう社会作りがなかなかうまく行っていないこと、その根本的な原因が奈辺にあるのか、これなんですよね。それについて、こないだぼくも委員を務めている、農水省の禽獣対策専門分科会で暫定的な結論が出されたので、ちょっと報告しときます。
それによると原因は、肝腎かなめの、バニーガールの二等辺三角形の面積を求める際に、どこの数値を底辺の長さとして定めたらいいのか、人々の間で広範なコンセンサスが得られていないことにあるんじゃないかと、どうもそういうことではないかと、こうなったわけです。そんなのいわゆる腰周り、つまり腰骨のライン一周を計測して、それを二等分した数値を底辺とすればいいじゃないかと思うでしょ? 高さの方は体幹正中線下端の会陰部の一点から、腰回り曲線まで上行させた垂線の(逆さ二等辺三角形ですからね)、交点までの距離なんだから、例の「底辺×高さ÷2」で面積を算出すればいいと。
ところが世の急進派の人達の中には、腰骨のラインよりも僅かに上のおヘソを通る線、いわゆる腹囲のラインを採用すべきだとか、更にもうちょっと上のウエストのラインを採用すべきだっていう意見や、甚だしきはもっと上のアンダーバストのラインじゃなきゃイカンって主張する環境バニー活動家グレダとかいるんですよ。だけどそんな高さからバニーガールのレオタードが下方に真っ直ぐ狭まって行って会陰部の一点に収束するというのは、ちょっと逆さ二等辺三角形の頂角が鋭角過ぎはしないかと思うんです。ぼくが試作品のレオタード(バイオレット)を着用してみた感じでは、やはり鋭角過ぎて最下端近くでかなりはみ出すと言うか‥‥(アレが)‥‥まあちょっと差し障りが‥‥はは、お分かりでしょう?
それから穏健派と言うか、保守的な人達の中には、急進派や公金狙いのBusinessレフトが言うよりもずっと下、腰骨のラインよりもう少し下の、ヒップの一番大きいラインを採用すべきだとか、まあそれほど変わりはないんだけれども、それより僅かに下側になる、左右の大腿骨大転子(太もも付け根左右外側に触れる出っ張った骨ですね)を通るラインを採用すべきだって言う保守思想家や懐古派もいるんですよ。これだと下側になればなるほど逆さ二等辺三角形の頂角は鈍角ということになります。ぼくが黒のレオタードを着用してみたところ、鋭角過ぎる時のようなはみ出し問題はあまり無いし、往年のブルマを髣髴とさせるレトロで奥ゆかしい趣きがあっていいんですけど、いまいちスリルに欠けるって言うか、そこが悩ましいところで、ねえ‥‥。
そこでぼくなんかが思うのは、そろそろ人類も、バニーガールにおけるワンピースのレオタード原理主義からは離脱することを考えてもいいんじゃないか?ということなんです。既にセパレーツのレオタードも商品として出回って久しいのですが、ここはもっと革命的に、レオタードという概念自体を捨て去ってしまってもいいんじゃないかと思うんです。つまり、いちおう穏健保守派に属するぼくとしては、二等辺三角形の底辺は、かなり下側になるヒップや大腿骨大転子のラインを基礎として算出するんだけれども、この二等辺三角形を実現する媒体は、後ろにウサちゃん尻っぽさえ付いていれば、ごく普通のセクシーショーツでいいんじゃないか?ということなんです。それに合わせて胸腹部には、コルセットやビスチェを着用すれば十分じゃないかと。そうするとおヘソ周辺のお腹や腰臀部の肌をけっこう大胆に露出することになります。え? ああ、もちろんです。ブラジャーがOKなのは当たり前です。言うまでもないことです。それで、え~っと、前世紀からの先人達のご努力により、21世紀の現在、ランジェリー関係のデザインや色彩は極めて豊富で楽しくなっています。これはかなりイケるんじゃないかと。
結局ぼくらは、「ウサちゃん耳のヘアバンド」と「蝶ネクタイ」、「ウサちゃん尻っぽ」と所謂「バニーガールの二等辺三角形」、これら四条件さえ揃っていれば、老若男女アンドロギュヌスその他何者であろうと、たとえ動植物や未来の他者やそこら辺の石ころであろうと、タムラ製作所の産業用AIロボットタムキチ君であろうと、バニーガールであると認定されるような寛容な社会を、そしてレオタード原理主義からは自由で多様性に満ちた社会を、これから目指して行けばいいんじゃないでしょうか。
実際、近年生物学的女性にも愛好者が増えている越中フンドシや一般的なトランクスや、かなり使い込んでドロリってなったブリーフだって、ぼくはOKじゃないかと思います。もちろんウサちゃん尻っぽが付いている越中フンドシやブリーフじゃないといけませんけどね。あとサルマタもOKですが、おっさんのもも引きやステテコはちょっと微妙かも知れない(レディースは可)‥‥う~ん‥‥いや、おっさんのもも引きステテコOKにしましょう!! ぼくの裁量で。おっと、話に熱が入り過ぎて少々時間をオーバーしてしまいました。もう少し続きがあるのですが、それは夜七時からの懇親会の席でお話したいと思います。では、一応ぼくの話はここまでということで。ご清聴ありがとうございました。
*詩投稿サイト「即興ゴルコンダ」(不参加お題仮り作品)
出題: こ さん(2015/02/01)
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