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『物価とは何か』渡辺努著

「物価は蚊柱である」
これが、物価とは何かに対する答えと明快。

個別の商品価格は、一匹の蚊。
上がるものも下がるものもあり、速いものも遅いものもある。
これらが群れとなっているのが、蚊柱。

一匹の蚊の動きを完璧に理解したとしても、蚊柱を理解することにはならない。
蚊柱を群れとして理解したとしても、一匹の蚊の動きを予測することはできない。

この蚊柱の比喩を用いたのは、岩井克人著『ヴェニスの商品の資本論』とのこと。
名著という記憶はあるものの、中身を覚えていないので、また再読することになる。

読書のループ。
値段が上がる前に読もう。

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