マガジンのカバー画像

おもしろくてためになる本の話

15
記憶力がおよそありません。 だけれども、本に書いてあったことはわりと覚えています。 なぜかと考えると、読んだ後、まとめを書くことが多いから。
運営しているクリエイター

#推薦図書

『テクノロジー思考』蛯原健著

『テクノロジー思考』蛯原健著

おもしろいビジネス書と、そうでないビジネス書がどう違うか。

流行が書いてあるだけの本は、サッと読んでおしまい。
書いてある「情報」をさらいたいだけなので、愛着は湧かない。
考え方や、思考そのものがあふれ出しているものは、読み返す。
読んでいるうちに、著者の考え方が身につくようで、自身の変化を感じさせてもらう。

前者は、著者のインタビューをもとに、誰か別の人が書いてもかまわないもの。
後者は、思

もっとみる
『「その日暮らし」の人類学』小川さやか著

『「その日暮らし」の人類学』小川さやか著

Living for Todayーその日その日を生きるー人々とそこに在る社会の仕組みを論じることを通じて、わたしたちの生き方と、わたしたちが在る社会を再考することを目的としたという本書。

「タンザニアのトングウェ人は、集落の住民が食べられるだけの食糧しか生産しないにもかかわらず、集落を訪れる客人をもてなすために、生産した食糧の40%近くも分け与えている。
この客の接待に要した食物量は、自分たちも

もっとみる
『山手線で心肺停止』

『山手線で心肺停止』

心肺停止する瞬間を鮮明にイメージできるという人は少ない。
そもそも想像したくないシチュエーションだし、自分の心肺が停止していれば、対応のしようもなさそうです。

それでも、心肺停止という危機を乗り越えて生きている人がいます。
周囲の人が助けたわけですね。
身の周りの人に、心肺停止という危機が訪れた時にどう対応すればよいか、わかる人は少ないでしょう。
私もわかりませんし、自信はありません。

自分ご

もっとみる