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エフォートレス思考| 上限を決める

エフォートレス思考
グレッグ・マキューン. エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する (Japanese Edition)

前回のエッセンシャル思考も面白かったが、このエフォートレス思考も実に示唆に富む(thought-provoking)内容です。

私たちの精神的・肉体的リソースは有限です。特に年齢を重ねるほど自分の体力、精神力の限界がわかります。

仕事をしていても、夕方5時には、精神的に磨耗して、フレッシュなアイデアが浮かばなくなります。

頑張らない働き方で、より良い成果を得る。

仕事は定時で終わらせて、残りの時間で自分が本当にやりたいことをする。

そのための具体的な処方箋がこの本には書かれています。

今日は、この本の中から 第10章 早く着くためにゆっくり進む
をご紹介します。

アムンゼンとスコット

ここでは有名なアムンゼンとスコットの南極点到達レースの話が取り上げられています。

南極点到達を目指し、ほぼ同時にスタートしたアムンゼン隊とスコット隊。

学生時代に習った教科書には、こんな風に書かれてました。

アムンゼン隊は天気にも恵まれ、氷の上を移動することに慣れている犬ぞりで順調に進み、南極点に1番に到達しました。
一方、スコット隊は、天気にも恵まれず、氷上移動に慣れていない馬ゾリで進みます。多大な犠牲を払いながら南極点に到達しましたが、そこにはすでにアムンゼン隊の立てた旗がはためいていました。

エフォートレス思考では別の視点からこのレースを分析しています。

持続可能なペースでゴールを目指せ

アムンセンは、雨の日でも晴れの日でも、1日15マイルずつ進むことに決め、ゴール目前でもそのペースを崩さなかった。
一方のスコットは、天気が良い日はチームが疲れ果てるまで前進し、悪天候の日だけ休んだ。
この話からアムンセンのチームが、目的地に到達できた秘訣は、アムンゼンが、十分な休憩にこだわり、一定の持続可能なペースを設定したことだ、と結論づけてます。

エフォートレス思考 第10章から要約

そして、重要で大きなゴールに向かう時には、やることの上限を決め、エフォートレスなペースで進めていくことだと言ってます。

エコドライブで行こう

これを読んで、私はこれまで、勉強も仕事のタスクも、1日のノルマを1日にできる最大量で考えていたことに気がつきました。

一応バッファ(予備日)は設けるものの、結局、割り込みや突発的な出来事や、やる気が湧かない(苦笑)など様々な理由で、計画通り進まず、後で慌てて巻き返すか、予定を繰り下げていました。

車の運転でも急加速、急停止しない方がガソリンの燃費が良いと言われます。

長距離ランニングやサイクリングでも、なるべくペースを一定にしたほうが、長い距離を走れます。

これからは、勉強や仕事、バイオリンの練習も、無理ないペースでゆっくり確実に取り組んでいきたいと思います。


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