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記事一覧
「ケアする職場」は可能か? ーひとりひとりが問題解決の主体になる「ピア・マネジメント」の提案
「1人のマネージャーが、複数のメンバーをケアする」という構造はもう限界だと感じています。
私は、経営コンサルファームMIMIGURIに所属し、10人のチームのマネージャーを担っています。MIMIGURIは、「軍事的世界」から「冒険的世界」のパラダイムシフトをとらえ、一人ひとりが「探究テーマ」に基づくキャリア形成をしながら、対話と共創による組織・事業づくりを提案しています。
日々、マネージャーと
「感想」を重ねる対話型鑑賞の問いと技
見た作品について語れば語るほど、思い入れが生まれる。あまり面白くないと思っていた映画でも、感想を人と語りあうからこそ、対象への愛着が生まれる。
今日この記事では、個人の感想をおさえつけず、多くの感想が交わされる場の作り方として、対話型鑑賞のファシリテーションにおける姿勢と技法を紹介する。1万字越えの長文なので、じっくりお付き合いいただきたい。
筆者は、2015年から対話型鑑賞のファシリテーショ
目を合わせる、目線を合わせる
「目が合う」と「目線が合う」の違いはなんだろうか?
仕事のなかで、「プロジェクトの目標について目線を合わせたいです」と頻繁に言っている。「目線」は見えない。合っているかはわからない。でも「目線が合った」という感覚はなんとなくわかる。
今日はこの不可視疑な現象について、「赤ちゃんと大人の目線」を追いながら、みなさんと目線を合わせていきたいと思う。
目が合う、この不思議な現象「目線が合う」のまえ
「見る」とは何か? ー対象と同時に「記憶」を見る
この問いを巡って、このテキストは探索を進めていく。今日のテーマは「人はものを見るとき、対象と同時に記憶を見ている」というもの。
ぜひみなさんも、たとえば、企業理念に対する見方が先輩と後輩で違う、夫と妻で家事に対する見方が違うなど、「同じものを見ていても経験の差や違いでものの見方の違いが生じている」と感じる事例を頭に思い浮かべながら読んで欲しい。
(前回の投稿はこちら)
同じものを、同じ見方で
同じものを見るとは何か? ー子育て、アート教育から組織づくりまで
この素朴な問いに、いつもぼくの探索は帰結する。
ぼくはいまファシリテーター/アートエデュケーターとして活動している。株式会社MIMIGURIで組織づくりのコンサルティングを主要な仕事としながら、個人では美術館や福祉施設でのアート教育事業の開発支援をしている。
アート教育事業をはじめたキャリアの最初期である2000年代後半から、組織づくりのコンサルティングをするようになるまで、15年以上にわたっ