わんちゃんの白内障ケアに役立つ栄養素と、身近なオススメ食材3選
わんちゃんも人と同じく、白内障にかかることは知っていましたか?症状が進むと、最終的には目が見えなくなってしまう、大変危険な病気です…。
今回は、わんちゃんの白内障ケアに役立つ栄養素やオススメ食材をご紹介いたします。シニアになって白内障が心配な飼い主様や、将来白内障にならないように若いうちからケアをしたい飼い主様必見です◎
白内障とは?
白内障とは、眼球内の水晶体と呼ばれるカメラのレンズに似た役割を持つ部分が、何かしらの原因で白く濁ってしまう病気です。
水晶体が濁ることで、視力が低下したり、重度の白内障になると目が見えなくなってしまいます。
わんちゃんの白内障の症状は?
以下のような症状がある場合は、白内障を患っているかもしれません。疑わしい場合は、すぐ動物病院を受診してください。
●目が白っぽくなる
●何かにぶつかることが増える
●住み慣れた自宅でもつまずくことが増える
●いつも通り触っても驚く
●攻撃的な性格になる
●夜泣きをする・増える など…
また、白内障でなくても、何かしらの目に関する健康トラブルの可能性もあるため、出来るだけ早く獣医師へ相談するといいでしょう。
白内障ケアに役立つ栄養素
白内障は、体内の抗酸化物質が減少することで水晶体のタンパク質が変化し、白く濁ってしまいます。そのため、白内障を予防するためには、抗酸化作用を持つ栄養素を与えてあげましょう。
ルテイン
ルテインの持つ抗酸化作用により、目の細胞の健康維持などに効果が期待できます。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、抗酸化作用がとても強い栄養素です。紫外線からのダメージ軽減や視力低下を抑える効果が期待できます。
アントシアニン
アントシアニンは、抗酸化作用があるだけでなく、ロドプシンと呼ばれる細胞の再生をサポートしたり、目の疲労軽減効果が期待できる栄養素です。
βカロテン
βカロテンも抗酸化作用がある栄養素で、加熱調理をしても働きが失われないのが特徴です。さらに油と一緒に摂取することで吸収を促進させます。 わんちゃんに与えても良い亜麻仁オイルや、脂質の多い食材と一緒に与えると良いでしょう。
白内障ケアに役立つオススメ食材
ここからは、わんちゃんの白内障ケアに役立つ栄養素が入ったオススメ食材をご紹介いたします!簡単に手に入る食材を中心にご紹介しますので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてくださいね◎
にんじん
にんじんは、βカロテンを豊富に含むことで知られている食材の1つです。低カロリーな食材でもありますので、肥満気味のわんちゃんやダイエット中のわんちゃんにもオススメです!
にんじんを与える時は、柔らかくなるまでしっかりと茹でてください。茹でたにんじんは、細かく切ったりすりおろすと良いでしょう。
にんじんを丸かじりさせたり、大きく切ったにんじんを与えてしまうと窒息の恐れがあります…。特に身体の小さいわんちゃんに与える場合は、窒息に注意してください。
ブルーベリー
ブルーベリーは、ルテインやアントシアニン、ビタミンEが含まれているため、わんちゃんの白内障ケアにぴったりの食材です。
与える時は、人用に味付けなどの加工がされていないものを選びましょう。
ブルーベリーは冷凍で購入するものが多いですが、冷たいブルーベリーを与えすぎるとお腹を壊す恐れがあるため、少し解凍してから与えましょう。ただ、冷たいブルーベリーは、暑さの厳しい時期の熱中症対策にも効果的です◎またアントシアニンやルテインは熱に弱く、加熱調理すると栄養素が壊れてしまうため、与える際は栄養素が損なわれないように注意してください。
海苔
海苔は白内障ケアに役立つビタミンCやβカロテンが含まれております。その他にもビタミンAや食物繊維、カルシウム、数種のミネラルなど、わんちゃんの健康に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
与える時は、味付けがされていない海苔を選びましょう。人用に加工された味付け海苔や韓国海苔は、塩分を多く含むため与えないでください。また、海苔が口や喉にくっついて窒息を起こさないように、小さくちぎったりカットして与えましょう。
他にも、甲状腺・腎臓に関する健康トラブルを引き起こしているわんちゃんに海苔を与えすぎてしまうと、病気が悪化する危険性があります。持病を持つわんちゃんに海苔を与える時は、必ず獣医師さんに相談して与えて良いかを確認しましょう。
今回は、わんちゃんの白内障ケアに役立つ栄養素とオススメ食材についてお話しました。 白内障は、手術を行うことで治療が可能な病気です。しかし、麻酔をする必要があるためリスクがあり、治療費が高額なケースも…。
わんちゃんの目を健康的な状態で保つために、ご紹介したオススメ食材などを与えて白内障ケアしましょう。
●ライター:星野 崇希
●編集:うしすけチーム